ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン

要らないものを買ってしまった 2018_01_03

 

私はゲームに関して懐古的な嗜好を持ち合わせていない。
ゲームは時代によって変わるからね。
見た目が違うだけじゃなく、プレイヤーにかけられる負荷の水準も違うし、それを乗り越えることで得られるであろうと期待される喜びの水準も違う。
そういう意味ではゲームが変わると言うより、プレイヤー側が変わるといった方がイイかもしれないが。
いま、昔のゲームをやって楽しいわけがないんだよ。
当然、「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」なんてやりたいはずがない。

でも、やっぱり買っちゃう。
狡いんだよ。
未発売の『スターフォックス2』が入ってるし、品薄でプレミア価格が付いていたし、欲しくないはずなのに欲しいような気持ちにさせられちゃうんだ。
12月に入って、通販でも普通に買えるようになったタイミングで私も買ってしまった。
買ってしまったものは仕方がない。
どうせ暇だろうし年末年始にでもやるか、と私は思ったのである。

しかしいざやってみると、とてもじゃないけどプレイできないよ。
何に驚くって、ドットの荒さに驚くな。
昔はこんな粗い画質でやってたのかって。
ブラウン管だといい感じで滲むから、自然に中間色補正がかかったように見えていたのかもしれないが。
ちょっと私には耐えがたいな。

『スターフォックス2』なんか論外ですよ。
同じ方向性でもっと綺麗でフレームレートが高いシューティングゲームなんか、他に一杯あるじゃん。
1995年に発売を見送られたわけだから、22年前の段階でもう既に通用しないと判断された、という水準的な情報価値はあるかもしれないけどね。

他のゲームもあんまり価値を感じない。
いまでも続編が作られているものが多いでしょ。
より綺麗でより遊びやすくなった続編が今遊べるのに、昔のゲームをやる意味がどこにあるというのか。
しかも、どれもこれも意外とボリュームがあって遊びにくい。
どれひとつとして最後までプレイできなくて、フラストレーションが溜まる。
唯一私にフックする「フォーメーションサッカー」も、収録されているのが『1』なんだよ。
残念な事に、私が世界で一番プレイしたと自信を持っているのは『2』の方なのだ。

こんなんだったら、「ゼビウス」とか「マッピー」とかああいうゲーセンで流行ったヤツを、そのままのクオリティで遊べるゲーム機の方が嬉しいかな。
もう今ああいう単純なゲームってあんまり無いからね。
そういう意味では「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」の方がより品薄なのも分からないではない。
いや、買わないけどね。
増産されても絶対買わないって。
買っても遊ばないもの。
ホントに買わない。


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