私の3DSには自分のMiiしか入っていない。 しかも適当に創ったヤツで、愛着は全くないな。 その昔、両親にプレゼントしたWiiには両親や兄一家のMiiが入っているはずだが、あれを移動させる方法を私は知らない。 従って思い入れのあるMiiが一つもないのである。 となれば、『Miitopia(ミートピア)』はスルーせざるを得ない作品になるはずだった。 それをやることになったのは、『桃鉄2017』が思いのほか不発だったからである。 年末年始にやるゲームが必要だった。 『Miitopia(ミートピア)』を簡単に説明するなら、「トモダチコレクション」をRPG風にしたような作品だと言えば大体間違いないだろう。 そして、そこが心配なところでもあったんだ。 「トモダチコレクション」は身近な人を操るような背徳感がキモになる作品だったから。 しかし、それは意外と大丈夫だったな。 仕組みはよく分からないが、ユーザーのアンケートを基にしたお勧めのMiiを選ぶと、著名なキャラや芸能人そっくりのMiiが出てくるから、それなりに親近感は湧いた。 カレーパンマンとか、初音ミクとか、松岡修造とかね。 大賢者に今は亡き岩田社長がハマったときには、ちょっと感動すら覚えた。 それなりに知ってるキャラであれば、やってるうちに親近感は生まれてくるから、手持ちのMiiが無いことはマイナスにはならなかったな。 3DSのRPGとしては、比較的下の使い方も上手かった。 全部下画面で操作できる。 そんなに集中してやるゲームではないので、寝転んでやることが多かったんだけど、凄くやりやすかった。 ふりかけでHPやMPを回復させるシステムが入ってるんだけど、これがまた3DSらしくて良かったな。 指でふりかけを振りかけて回復させるときのキャラが嬉しそうで、こっちも嬉しくなる。 このふりかけは別の効果も生んでいて、職業が自由に選べる。 ふりかけは救出した人数に応じてどんどん増えていくのだが、ある程度進むと回復役のジョブを選ぶ必要もなくなるのだ。 一見あんまり役に立たないけど可愛いからどうしてもパーティーに入れたい職業「はな(花)」を選んでも全然問題ない。 丸顔でぱっちりお目目のキャラに「はな」をやらせると抜群に可愛いんだよね。 RPGとしてもそこそこよく出来てるんだが、やっぱりなんだかんだいって、キャラのやりとりが楽しいんだろうな。 特に仲良くなっていく感じが。 途中で2回もレベルを1に戻されちゃうんだけど、全然苦にならない。 むしろ嬉しいぐらい。 だって、また新しいキャラ、新しい職業、新しい性格に出会えるんだから。 レベルは私の損得勘定には入ってなかった。 これは素晴らしいゲームだったな。 意外とボリュームもあったし。 こんなに時間がかかるとは思わなかった。 大満足。 これをやったら、『トモダチコレクション 新生活』もやりたくなった。 あっちも、手持ちのMiiなしで大丈夫なのかな? |