『メダロット9』をプレイし始めて最初に驚いたのは、メダロットに自由があるところ。 主人公が最初に連れていたメダロットが「アイドルになりたい」とか言いだして、一方的にコンビ解消を告げてきたとき、私は素晴らしい世界観だと思った。 人間と同じように考えられるなら、それはもはや人間と言うべきであって、誰かの言うことをきく必要などない。 さらに少し物語を進めると、今度は新しいメダロットとコンビを組むことになるのだが、コイツがまた良かった。 「戦うのは俺なのに、なんでお前の言うこときかなくちゃいけないんだ?」みたいなことを言って、全然命令に従わない。 全く以てご尤もだ。 自分で考えられるんだから、人間に指図されるいわれなどないよ。 これは一体どこへ着地するつもりなのだろうか、と強い興味を持って私はプレイを進めることになった。 もっとも、実は序盤の展開にはちゃんと意味があって、最後にその意味が分かる。 それは私の期待していたものとはちょっと違うんだ。 私はメダロットシリーズの世界観がよく分かっていないので、そもそも期待が間違っている可能性もあるのだが。 これについて書くには当然ラストに触れなければならないので、これからプレイするつもりのある方は読み進めてはいけません。 序盤でメダロットが言うことをきかないシーンをやけに強調したのは、ラスボス対策だった。 ラスボスがメダロットを操ってエサにしちゃう化け物級のメダロット?で、それに対抗しうるメダロットとマスターを育てるための学校だったんだね、主人公が入学したのは。 操られないような自我の強いメダロットとマスターが強力な絆で結ばれるような展開が必要だった。 だから、メダロットはひとり一体という縛りがあったんだ。 それはまあいいよ。 納得した。 ただ、「なんでお前の言うことをきかなくちゃいけないんだ?」の部分は結局よく分からないんだ。 そこにちゃんとした説明があるのを私は期待してたんだが。 なぜマスターが要るのだろうか? メダロットは頭が悪いって設定なのかな? なんとなく人間よりロボットの方が頭良さそうだけど。 メダロットってのがよく分からないんだ。 なぜ人間とコンビを組まなきゃならないのか。 納得のいく説明が欲しかったな。 シリーズをずっとやってる連中なら知ってることなのかもしれないが。 |