待って待って待ちこがれた『逆転裁判2』。 どうしてこんなに早く終わってしまうのか? ボリュームが増えた分だけ、一度にたくさんプレイしてしまうのは何故なのか? たいへん弱ったことである。 『逆転裁判2』を終えてみるに、面白かったなあ、という感想しか出てこない。 だけど、やっぱり「何が面白いの?」と問いかけないわけにもいかないのが、この私。 当然プレイ中いつも頭の片隅で考えていたのだが、考えていくと「結局こうなっちゃうんだよなあ」と結論に達してしまった。 「こうなっちゃう」というからには、割とつまらない答えにしか辿り着けなかったのである。 このゲームの核は作者とプレイヤーのシンクロにある、と当初私は考えていた。 必ずしも一般常識と同じでなくてもいいし、論理に破綻があってもいい。 作者の発想をなぞるゲームなんだと。 上手くトレースできたときが正解。 それが喜び。 しかし、やっぱり違うかなあ、と思うことがあったのだ。 『逆転裁判2』の中で一回だけ詰まった。 5時間以上進まなくて、ホントに参った。 何で詰まったかというと、わざと間違えてフラグを立てなければならない箇所で、いきなり正解を選んでいたからだ。 散々試してようやくクリアしたとき、私は「やれやれ、これで先に進める」と思った。 兎にも角にも、早いところ「なるほど君」達の活躍が見たかったのである。 あの掛け合い。 結局アレが楽しみなんじゃないの? そういう気がして仕方がない。 実は、矛盾を追及するゲーム部分が、掛け合いを見せるための方便なんじゃないかと思うぐらいだ。 このゲームに登場する人物はどいつもこいつも愛すべき奴らなのである。 大抵面白いゲームって、キャラが立ってるモノなので、まあ良くある話と言えば良くある話なんだけど。 ただ、キャラの立ち具合が尋常じゃないよね、これは。 もう彼らの活躍が見たくてしょうがない。 っていうか、もう終わってしまったのだが。 楽しいときはあっという間に過ぎる。 それは判っている。 どれほど待っててもすぐに終わるんだよな、と思いながらも、私は『逆転裁判3』が発売されるのを待っているのである。 わたし待つわ。 <ところで> 狩魔冥に「ゾッコンLOVE」 |