『逆転裁判3』は面白かった。 私は読む人を暗示にかけねばならないので、しつこく書いておきたい。 『逆転裁判3』は面白かった。 しかし実は、眠いな、と思うことがあったのである。 それは「待った!」。 そう、「逆転裁判」シリーズを貫く2枚看板、「待った!」「異議あり!!」の一方の事である。 例によってゲームの説明は全くするつもりがないので、いきなり書くことにする。 「待った!」は非常に重要である。 「待った!」することで、新たな証言を引き出していく。 更には、「待った!」後のテキストを読むことで自分の思考を修正していくことにもなるのだ。 しばしば、なるほど君のロジックと違う矛盾を考えついてしまうので、彼が何についての矛盾を指摘したいと思っているのかを知る必要があるからだ。 ところが、「待った!」にはペナルティがない。 だから証言に矛盾があろうがなかろうが、とりあえず「待った!」しておけばいい。 そうすると、何も考えずに「待った!」するようになる。 これは眠いな。 前から思っていたのだが。 今回『3』をやっていて、一回だけ「待った!」に制限をかけられるシーンがあった。 無意味な「待った!」にはペナルティを科します!と裁判長がプレッシャーをかけてくるのである。(実は2度つっこまなければペナルティは食らわないんだけど) ここで、ちゃんと考えて「待った!」した時は面白かったな。 最近のアドベンチャーゲームっていうのは、謎は自分で解かなくても、ストーリーの中で解いたことになっていればいい。 だけど、そこをプレイヤーが考えるから「逆転裁判」は面白いわけである。 やっぱり考えないと。 そのためには「待った!」に制限をかけてやったらいいと私は思う。 例えば、「待った!」をする度に証人がへそを曲げていき、5回「待った!」すると喋らなくなるとか。 サイバンチョが一喝すると、機嫌が直るけどワンペナルティ、みたいな感じでどうか。 何でもイイから「待った!」に緊張感を持たせる仕組みを導入して欲しいものである。 なんでも、又聞き(読み?)したところによると、なるほど君の「逆転裁判」はもう終わりなんだそうである。 確かにその方が良いだろう。 これは伝説になる。 そういう意味では、今更「待った!」を考えても仕方がないとも言える。 しかし一方で、「逆転裁判」が終わりになるなんて、私は全く信じていないのだ。 おそらく巧舟という人間がカプコンに勤めている限り、「逆転裁判」は創られることだろう。 だから私は、より素晴らしいシステムへと「逆転裁判」が進化することを望んでいるのである。 |