『マリオ&ルイージRPG』が終わった。 これは面白かったな。 基本的には64の『マリオストーリー』と同じ路線なのだが、信じられないぐらいパワーアップしていた。 GBAでこんなゲームが創れちゃうんだ。 このゲームのすごいところは、ルイージの組み込み方なんだと思う。 『マリオストーリー』をベースに、ルイージをどう組み込むのか? 私が思うに、『バンジョーとカズーイの大冒険』みたいに切り替えて使うんじゃなくて、同時に制御する事を選択したことが素晴らしかった。 何せGBAには頻繁に使うことを想定したボタンが2個しかないわけだが、その2個を2人に一個ずつ割り当てて見せた。 これは勇気がいる選択だ。 そして、同時に2人を操作することで、コンビアクションを大量に織り込むことに成功した。 このことは、マリオとルイージが「マリオブラザーズ」なんだということとリンクして、ゲームの世界とゲームの構成を一体化させることにもなっている。 プレーしてる間ずっと、スゲー!と感嘆しっぱなしだったな。 また『マリオストーリー』で盛り込んだRPGにアクション(それもマリオ的な)を導入する試みをさらに一歩進めたところが面白かった。 このゲームは攻撃する事がメインなんじゃなくて、敵の攻撃を見切ってタイミングを合わせることに重点を置いている。 敵には常に2通り以上の攻撃方法が用意されていて、攻撃方法の違いによって、必ず前モーションに違いを持たせるようにしてある。 プレイヤーは敵の攻撃方法を見切るために、まず前モーションの違いを認識する過程を経て、実際に攻撃を避けるタイミングを計ることになるのだ。 この2段階でゲームを提供するっていう試みは面白かったな。 攻撃を避けるといっても、ジャンプで飛び越えるか、ハンマーで叩き落とすしかないわけだが、こんなにもRPGにゲームを織り込めるなんて! おまけに、この構成もやはり「マリオブラザーズ」の世界とマッチングしているのである。 この『マリオ&ルイージRPG』はずっと感心させられ続けたゲームだった。 GBAでもこんなに楽しいゲームを創ることが出来る。 GBAでちょうど半分までプレイして、そこからGBP(ゲームボーイプレイヤー)に切り替えたけど、GCのゲームやってるときと全く遜色なかった。 これが出来るんだったら、次世代機・次次世代機なんていらないな、と思ったな。 ゲームを創ってる人たちだって、そう思ってるんじゃないの? CG描くだけでも大変だもん。 |