WiiU_2

前途多難 2012_12_08

 

WiiUがついに発売された。
しかしまた、前途多難だな、WiiUは。
ゲームをやるまでもない。
プレイ出来る状態になるまでに、そのことを嫌というほど思い知らされることとなった。

まず、箱が若干重い。
パッケージを持っただけでWiiとは違うことを予感させる。
箱を開けて、2段ある内箱の上側を引っ張り出すと、その重さの正体がわかった。
ACアダプターが異様にでかい。
XBOX360に迫る大きさである。
これを見ると、ついに任天堂もパワー勝負に出ざるを得なかったことが窺えるな。
WiiUでのゲーム開発費は少なくとも360並になるってことだろう。
今どきの半導体は製造プロセスを微細化しても、消費電力があまり小さくならない。
PS3に毛が生えた程度のパフォーマンスであっても、おそらくWiiのようにはいかなかったんだろう。
下段に入っている本体もでかくて重いし、コントローラーは規格外の大きさだ。
こんなもんリビングに置いておいたら、世のお母様方に邪魔者扱いされること請け合いである。
リビングの嫌われ者にならない、とか言ってた頃とはコンセプトが明確に変わっているようだ。

まあ、それはいいや。
独り身の私にはそれほど問題はない。
しかし、真の問題はそこからだった。

異様にOSの動作が重い。
なぜメニューが出てくるのに10秒も掛かるのか、意味がわからない。
しかも、待ってる間、画面が止まっているから、フリーズしてんのか?と心配になってしまう。
実際に待ちきれなくて一回電源切ってしまった。
何でもイイから画面を動かせよなあ。

その後、一応初期設定を済ませて、ゲームする前にいろいろいじってみようと思ったのだが、何をするにもまずアップデートしなければならない。
ところがこれが大変。
全然終わらない。
電源切ろうかと思ったが、その前に任天堂のホームページをみたら、1時間ぐらい掛かるって書いてあった。
アクセスが集中したからなのか、データが大きいからなのか、よくわからない。
でも、待ってみたら、1時間では済まなかった。
あまりに時間が掛かるから、キャンセルして、とりあえずゲームしようかと思ったが、アップデートをダウンロードし始めるとキャンセルできない。
そんな馬鹿なって感じ。

箱から出してゲーム機をセットアップするのに、これほど面倒だった経験は今までなかった。
出来が悪すぎる。
任天堂らしからぬ大失態である。
任天堂はネットワーク関係やOSまわりの仕事が不得手って記事はよく読むけど、これは大改修しないといけないだろうな。
これは大変だよ。
ゲームつくる以前に、お金にならないところに開発リソースを喰われてしまう。

ハードウェア自体はなかなか凄かったよ。
コントローラーだけで『New スーパーマリオブラザーズ U』はプレイできたし、テレビに映したときと比べて特に見劣りはしなかった。
家の中で遊ぶ携帯ゲーム機としてのポテンシャルは確かに感じられた。
結局は任天堂の体力次第になるかもしれない。
業績悪いらしいし、前途多難ですよ。
ゲーム業界最後の巨木が倒れるなんてことにならないといいけどね。



<後日談 2012_12_10>
WiiU本体の置き場所を変えたら、メニュー画面への切り替え動作が少し速くなった気がする。
関係あるのか無いのか、よくわからない。


戻る