WiiUがついに発売された。 しかしまた、前途多難だな、WiiUは。 ゲームをやるまでもない。 プレイ出来る状態になるまでに、そのことを嫌というほど思い知らされることとなった。 まず、箱が若干重い。 パッケージを持っただけでWiiとは違うことを予感させる。 箱を開けて、2段ある内箱の上側を引っ張り出すと、その重さの正体がわかった。 ACアダプターが異様にでかい。 XBOX360に迫る大きさである。 これを見ると、ついに任天堂もパワー勝負に出ざるを得なかったことが窺えるな。 WiiUでのゲーム開発費は少なくとも360並になるってことだろう。 今どきの半導体は製造プロセスを微細化しても、消費電力があまり小さくならない。 PS3に毛が生えた程度のパフォーマンスであっても、おそらくWiiのようにはいかなかったんだろう。 下段に入っている本体もでかくて重いし、コントローラーは規格外の大きさだ。 こんなもんリビングに置いておいたら、世のお母様方に邪魔者扱いされること請け合いである。 リビングの嫌われ者にならない、とか言ってた頃とはコンセプトが明確に変わっているようだ。 まあ、それはいいや。 独り身の私にはそれほど問題はない。 しかし、真の問題はそこからだった。 異様にOSの動作が重い。 なぜメニューが出てくるのに10秒も掛かるのか、意味がわからない。 しかも、待ってる間、画面が止まっているから、フリーズしてんのか?と心配になってしまう。 実際に待ちきれなくて一回電源切ってしまった。 何でもイイから画面を動かせよなあ。 その後、一応初期設定を済ませて、ゲームする前にいろいろいじってみようと思ったのだが、何をするにもまずアップデートしなければならない。 ところがこれが大変。 全然終わらない。 電源切ろうかと思ったが、その前に任天堂のホームページをみたら、1時間ぐらい掛かるって書いてあった。 アクセスが集中したからなのか、データが大きいからなのか、よくわからない。 でも、待ってみたら、1時間では済まなかった。 あまりに時間が掛かるから、キャンセルして、とりあえずゲームしようかと思ったが、アップデートをダウンロードし始めるとキャンセルできない。 そんな馬鹿なって感じ。 箱から出してゲーム機をセットアップするのに、これほど面倒だった経験は今までなかった。 出来が悪すぎる。 任天堂らしからぬ大失態である。 任天堂はネットワーク関係やOSまわりの仕事が不得手って記事はよく読むけど、これは大改修しないといけないだろうな。 これは大変だよ。 ゲームつくる以前に、お金にならないところに開発リソースを喰われてしまう。 ハードウェア自体はなかなか凄かったよ。 コントローラーだけで『New スーパーマリオブラザーズ U』はプレイできたし、テレビに映したときと比べて特に見劣りはしなかった。 家の中で遊ぶ携帯ゲーム機としてのポテンシャルは確かに感じられた。 結局は任天堂の体力次第になるかもしれない。 業績悪いらしいし、前途多難ですよ。 ゲーム業界最後の巨木が倒れるなんてことにならないといいけどね。 <後日談 2012_12_10> WiiU本体の置き場所を変えたら、メニュー画面への切り替え動作が少し速くなった気がする。 関係あるのか無いのか、よくわからない。 |