大昔の漫画の単行本には巻末に解説記事が付いていた。 漫画とはいえ出版物だから、小説なんかと同じ扱いだったんだろう。 一方現代では、私はほとんど読んでないけど、単行本の巻末に作者の後書きがついている。 解説ってのは普通褒め基調で書かれるもんなのだが、作者の後書きは大抵自虐的だ。 奥ゆかしい日本人の感覚では、自分で自分を褒めるわけにはいかないからな。 「ストーリーを作るのが下手クソだから、どんどん登場人物が増えてしまう」的な記載をよく見かける。 別に登場人物が増えたって構わないだろって思うけどね、私は。 もちろん描くべきことを描いたらの話だが。 ところで、このところ私は『おさわり探偵 小沢里奈 シーズン2 1/2』をプレイしていた。 『1』をプレイした勢いからいって当然であった。 今回は多少遊びやすくなっていて、案の定、その分早く終わってしまう。 だから1話多く収録されているんだろうな。 ゲームついては、今更これといって触れたいことはない。 まずまず面白かった。 ただし、『2』は新キャラが多かった。 どいつもこいつも機能的なキャラクターで、勝手なことばかり喋るところが私は大好きなんだが、ちょっと待てよ、とも思うのである。 キャラが増えるのは別に構わないよ。 しかし、まったく主要キャラを描いていないじゃないか、と思うのである。 このゲームって『1』の時と同じく、いきなり物語がスタートして、キャラの説明なんか全くない。 主人公も、まなみも、ちとせも、じいも一切ない。 ほとんど白紙。 そこが味だといえばそうなのかもしれんが。 この状態だったら、いっくらでもお話は創りたい放題じゃないか。 ずいぶん長い間続編が出てないみたいだけど、不思議なこったよ。 よっぽど売れなかったのかな? 幸いにして、ペットのなめこを育成する携帯アプリが人気を博しているそうである。 3DS用のパズルゲームみたいなのが発売されたのも、そのせいなんだろう。 でも、そんなもん発売するなら、是非本編の方をよろしくお願いしたいもんだな。 3DSであることのメリットはあまりないから、アンドロイド版でも構わないけど。 |