GamePassの中で遊んでもいいと思えるゲームを探すのにも疲れた。 なんかないの?コンシューマで!と思ってアマゾンを開いたら、お勧め中に出てきたゲームの、さらにその関連商品の中に見つけたのが『MAD RAT DEAD』。 見たことも聞いたこともない、存在自体を知らないゲームだった、これは。 日本一ソフトウェアのゲームだから、価格を度外視すればきっと遊べるのだろう。 リズムゲームにアクションを組み合わせたような作品らしく、評判は良さそうだ。 もうこれでいいだろ、と半ば投げやりに私はプレイし始めた。 やってみたら、これはなかなか斬新だった。 BGMとステージを同期させる手法はUBIが得意とするところだけれども、このゲームではBGMと入力タイミングが合っていないと行動できない。 だから、感覚でいうと『Crypt of the NecroDancer』に近いのかな、こっちは横スクロールだけど。 まったく同じタイプのゲームは他に心当たりがないな。 極めて目新しかった。 しかも、シンクロ感が凄いんだ。 キャラクターの設定とビートを刻むこともいい感じにマッチしてる。 上手くいっているときは陶酔感と呼んでもいいものを感じるよ。 マジで面白い。 もっとも、それを長く味わうことはできないんだけどね。 とにかく難しい。 やることが単純なので、どうしても難易度が高くなっちゃうんだよ。 基本的にはダッシュとジャンプしかできないからね。 難しい代わりに巻き戻し機能があって、直前からやり直せるんだけど、これがまた難しい。 途中からやるとリズムが合わないの。 上手くいかないと何十回も同じところをやり直す羽目になる。 これは惜しいゲームだった。 もっとすんなり遊ばせてくれれば、もろ手を挙げて面白いと言ってあげられたのにね。 これも我々が言うところのフルプライスの弊害なのかな。 どうしてもボリュームを稼がなきゃいけないから。 もったいない、これはホントに。 今後、この手の名作が生まれたら、遊んでおくべき古典として紹介されることがあるかもしれないな。 それを待たなくても、大幅な値引きセールがあれば、やっておいて損はない。 『Crypt of the NecroDancer』と同程度には名前を知っておくべきゲームになりそうな気がする。 |