モンスターハンター:ワールド、PS4版

イヤな思い出 2018_12_31

 

いよいよPS4の使い道がなくて、『モンスターハンター:ワールド』をやり始めた。
その昔、一度だけ『2nd G』をやったときの記憶と比較すれば、ずっと遊びやすい印象はある。
しかし、どうにもやりたくないんだよな。
オープニングムービーが長いとか、受付嬢が不細工だとか、キャンプが広くて移動に時間がかかるとか、いろいろ理由を付けては逃げまわっている。
やっぱり「モンスターハンター」というモノが嫌いなんだ、私は。
私にはイヤな思い出があるのである。

あれは10年ぐらい前のことになるのか。
まだ渋谷に家電量販店の「さくらや」があった頃の話である。
「さくらや」の最上階にゲーム売り場があって、私はよくそこに通っていた。
ある日、最上階に向かう階段の踊り場にいた中1ぐらいに見える子供に目が引き寄せられた。
なぜならば、彼は異様な佇まいだったからである。

彼は首から画板のようなものを提げていて、そこに肘を置いて携帯ゲームをプレイしていた。
見たこともない携帯ゲーム機を。
一心不乱に。
近づいてみて事情が分かった。
PSPを一回り大きいホルダーのようなモノにはめ込んで「モンスターハンター」をプレイしているらしかったのだ。
そもそもなぜそんな格好で、しかも踊り場でプレイしているのか?という疑問もあるのだが、それ以上に狂気を感じさせるほどのプレイぶりだったんだよね。
ホントに人目も気にせず、血走った眼差しで。

狭い階段だから、いずれは彼の脇を通り過ぎる時が来るんだ。
その時に目が合ってしまった。
あれは正気の目じゃなかったな。
人殺しの目を見たことはないが、人を殺す人ってこんな目なのかなと思うほどの殺気を帯びた瞳であった。
その場で特に何かがあったわけじゃないけどね。

あのとき、人間をこんな目にしてしまうゲームはダメだ、と思ったんだよなあ。
直感的に「モンスターハンター」とは関わりを持つべきじゃないと。
その感覚は今も続いているらしい。
やりたくないという気持ちをどうすることも出来ないでいる。


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