体験会をやった感じでは、それほど面白いと思ったわけではなかった、『ARMS』を。 Wii的な体感ゲームとして、そこそこ遊べればいいんじゃないの、という程度の認識。 折角ジョイコンがあるんだから、こういうゲームも必要だろう。 まあ、『スプラトゥーン2』までのつなぎとして軽くやっておこうかと私は思っていた。 そもそも格闘ゲームをやりたいわけじゃないしな。 しかし、プレイを始めていきなり出鼻をくじかれた。 グランプリのLV4が想像以上に難しかったのである。 体験会をやった感触では、自分が極端に下手クソだとは思わなかったので、まあ、難易度で言えば真ん中ぐらいは出来るかな、と思うじゃん。 ところが全然。 全く手も足も出ない。 キャラ代えても、アームを替えてもダメ。 これは凄い衝撃だったな。 プライドがズタズタにされた感じ。 だって、ランクマッチはともかく、エンドロールの条件にもなってるんだから、これぐらいは超えて当然だと創り手が思っているラインより、自分は遥かに下を行ってるって事だからね。 ゲームってのは人の能力を測る残酷な物差しであることを久々に痛感した。 仕方がないからレベルを下げたが、LV3でもコンティニューしまくり、LV2でちょうどイイぐらいの感触だった。 これはイカン。 たぶん何かが間違っている、と思ってメニューを調べていくと、バーサスの下にトレーニングがあるのを発見した。 なぜバーサスの下なのかはよく分からないが、たぶんこれをやらなきゃダメなんだろうと思った。 トレーニングといっても最初は簡単。 しかし、ニンジャの投げをかわすところから急に難しくなる。 30回ぐらいやってクリアしたが、たまたま上手くいっただけで、何かを掴んだわけじゃなかった。 何が正解なのか、分からないまま次に進む。 次に詰まるのがジャンプ対策。 着地を狙ってカウンターを決めろって指示されるんだけど、この段階で「?」となる。 カウンターって相手の攻撃に被せるもんでしょ。 着地とカウンターには何の関係があるんだ? 説明が何もないから意味が分からない。 とりあえず着地を狙ってパンチを放つが、これがまた全然当たらないの。 やっぱり「いいね持ち」は精度出しにくいんだ。 まっすぐ飛んでくれなかったり、疲れると手が下がって意図せず前進しちゃったりもするし、どうにも上手くいかない。 仕方ないので、この段階でPROコンを導入した。 PROコンは両腕を別々には曲げられないけど、その代わり思い通りにコントロールできる。 PROコンを導入したら割と簡単にクリア出来たよ。 でも、果たしてこれが正解なのかといわれれば疑問である。 そして、最後がカウンター対策。 カウンターを狙ってるツインテールを、先手をとってコーナーに追い込め!っていわれるのだが、具体的にどうすればいいのか分からない。 向こうはカウンターを狙ってるんだから、こっちから打ったらやられるじゃん。 投げを狙っても打ち落とされるし。 先手をとってコーナーに追い込むってどうすればいいの? 何度やっても上手くいかないので、対策として、今まで全く使ってなかったマスターマミーの両手をビッグパンチにした。 重量級のパンチなら、ツインテールのカウンターを貫くからね。 こうすれば楽勝。 でも、これが正解なのかは分からない。 いや、きっと正解ではないだろう。 あまり気乗りはしなかったが、両腕ビッグパンチのマスターマミーでグランプリのLV4に挑んだところ、意外とあっさりクリア出来た。 対ニンジャラだけはアームを変えないと投げられまくったけど。 一応これでランクマッチも出来るようになったわけだ。 真ん中の難易度すらクリア出来ないという屈辱からも解放された。 しかし、果たしてこれで良かったのだろうか? 何かが間違っていたような気はするが、何が間違っていたのか、私には分からない。 |