ラチェット&クランク FUTURE

この路線で行けるなら構わない  2008_02_26

 

「ラチェット&クランク」シリーズをプレイしようなどと思ったことは、かつて一度もなかった。
SCEの代表的なアクションゲームだということ自体を知らなかったのである。
ところが、PS3のゲームを検索しているうち、どうもPS系の看板ソフトの一つらしいということが分かってきた。
早速やってみたら面白かったな。
これはいい。
ただし、この路線で続けることができるなら、である。

このゲームの面白いところはなんといっても「ガラメカ」という武器を購入して、パワーアップさせていき、派手に敵をぶっ飛ばすところである。
難易度は低い。
レベルアップがあるから、ヘタッピでも時間をかければ大抵何とかなるし、照準も大体の方向さえあっていればいいというセミオートエイミング。
狭義のゲームとして考えれば大したことはやっていないのに楽しく感じられるゲームである。
私流にいうと、喜びの増幅率が大きいゲームだ。
硬派なゲーマーの立場からすれば、喜びの増幅率が大きいゲームより、負荷を乗り越える喜び自体が大きいゲームの方が褒めやすいんだけど、まあ、私はこれでいいと思うな。
これはこれで面白い。
固有名詞が分からず、終盤までストーリーがまるで理解できなかったが、全然気にならなかった。
誘導や限定がしっかり効いているから困ることはなかったな。

もっとも、喜びの増幅率を上げるタイプのゲームだけに、やはり創るのにお金がたくさん掛かっているだろうな。
上手くいくとワンステージ、ものの20分もあればクリアできてしまうのだが、たった20分のためにステージを全部デザインしなければならない。
非常に贅沢なゲームだとも言える。
同時にそれはPS3らしいゲームとも言えるだろうな。
この路線で行けるなら、どんどんいって欲しいモノである。
いままで、こういう路線ではペイしないから問題だったわけで、ペイすればいいんだよ。
ペイすればね。

今作『FUTURE』は to be continued...的なエンディングで終わるので、続編は当然に予定されているのだろう。
私は是非やりたい。
日本ではそんなに売れないだろうけど・・・、バタ臭いから。


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