ルイージマンション3_2

こっちの意味でも限界 2019_11_18

 

今回のルイージはどうにも好きになれなかった。
もちろん『ルイージマンション3』の話なんだけど。
しかし、ゲームには目を見張るものもあった。
惹き付けられたのはやはり8階以降。

8階は映画の撮影所がモチーフになっている。
ここで初めて部屋を跨ぐ仕掛けが登場したり、撮影カメラを覗いてフィルムの中で謎解きするなど、それまでとは違う目新しさを感じた。
しかもフィルムの中で、どこかで見たことのあるシーンが再現されたり、遊び心も満載だったね。
ここにさしかかってから、グッとやる気が出たな。

そこから真面目に取り組んでみると、やや見え方も変わってくる。
『3』になって、それなりに変化はあるんだ。
やはり解像度が上がったことと、画角が据え置き基準になったことが大きいのだろう。
カメラが少し引き気味のシーンが多くなって、特にボス戦はフィールドを広く使うことが多かった。
その分、演出もリッチになっている。
『2』から『3』にナンバリングを進めるに当たって、「携帯」から「据え置き相当」への変化は十分にあったと私は感じている。
ゲーム自体は面白かった。

ただし、このベクトルでの変化もやはり限界だ、とも思うな。
仮に将来4K対応になっても、想定する画角が変わらなければ、おそらく狭義の意味でのゲームには影響を与えないだろう。
となると、創るのに手間がかかるだけで、これといって大したメリットは得られないであろうと想像できる。
キャラだけではなく、ゲームとしても限界が見えているような気はした。

もし可能性があるとすれば、一人称視点のVRか。
このゲームはプレイヤーに出来ることが限られているので、謎解きを隠すのに酷く苦労していた。
吸う・引っぱる・吹く・ライト2種・バーストぐらいしかないから、隠してもすぐにバレちゃうの。
一人称視点だと角度によって見えないことがゲームになるので、幾らか目新しさは増すだろう。
更にはオバケのどっきり感もより強く感じられる可能性はある。
VRなら尚更。
もっとも、一人称視点だとルイージが映らなくなっちゃうし、任天堂がVRを本気でやるとも思えないけど。


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