幽霊が見えたらいいのに、と私はいつも思っている、いきなりなのだが。 だって、幽霊が見えたら魂の存在を信じられるでしょ。 人間何が怖いって、この世界を感得する主体である自分が消滅することがなにより怖い。 でも魂の存在を信じることが出来れば、自分は消滅しないわけだから、死ぬのだって怖くないじゃん。 だから私は、幽霊が見えたらいいのに、と思っているのである。 見たことは一度もないけどね。 ところで、『ルイージマンション3』の話である。 近頃は記憶も曖昧だが、なんとなく前作が面白かったような記憶があり、それなりに期待していた。 他にめぼしい作品も無いしね。 早速起動させると、オープニングで驚くべき事態を目にするのである。 オバ犬がルイージのペット?になっていた。 前作で出てきた犬のオバケがルイージに懐いて、一緒に行動しているようなのである。 考えてみたら、犬のオバケって最高のペットなんだよ。 エサあげなくて良いし、糞の始末もしなくていいし、壁をすり抜けるから散歩も勝手にやってくれる。 イイことまるけ。 私も欲しいよ。 しかも、オバ犬と暮らしていれば、さすがにルイージもオバケにもう慣れっこでしょ。 オバケなんか怖いはずがない。 ところが、相変わらずルイージはビビりまくり。 わざとらしすぎる。 不自然。 お前の脳みそはどうなっとんねんって感じ。 開始早々にスーパー掃除機を手に入れて、オバケを吸い込みまくっているんだから、なんにも怖いことないだろ。 何が怖いの?と思うのだが、ルイージは全然言うことを聞かない。 折角手に入れたエレベーターのボタンを驚いて落としたり、オバケに怯えて取り損ねたり、を何度も何度も繰り返す。 もう腹が立って腹が立ってしょうがなかった。 お陰で全然やる気が出ないから、序盤ちっとも攻略が進まなかった。 やる気になったのは、8階の謎解きに出会った辺りからかな。 あの辺から目新しさが出てくるんだ。 そこからはまあまあいいペースで進めることが出来た。 ルイージはずっと怯え続けていて、どうにも納得できなかったが。 さすがにちょっと限界かな、ルイージが恐がりという設定を使い続けるのも。 おかしいもん、ルイージが被害者みたいな扱いが。 だって、オバケ達の方が可哀想だろ。 特に悪くない奴らまで吸い込まれちゃって。 罪もないオバケ達をコレクションするオヤ・マー博士の方が絶対悪いヤツ。 <追加> 創ってる側もオバケが可哀想だと思ったのかな。 ラストはなんかアレだった。 |