ウイニングイレブン プレーメーカー 2008_2

難易度を下げることも時には必要 2008_03_04

 

私はここ10年ほとんど選手を操作するサッカーゲームをやってこなかった。
それはやはり「フォーメーションサッカー」への思い入れが強かったからだろう。
特に「フォーメーションサッカー2」はやり抜いた思いがあって、新しいサッカーゲームを受け入れることが出来なかった。
タイトル名を忘れてしまったが、64でコナミのサッカーゲームをやったとき、スルーパスボタンというのがあって、私はそれがひどく気に入らなかったのである。
スルーパスって、自分でやるもんでしょ。
自動でスルーパスがでるという事が許せなかった。
そういった事情で、私は全く「ウイニングイレブン」シリーズをやっていない。

今回発売された『ウイニングイレブン プレーメーカー 2008』は何がいいって、フリースペースに選手を自分で走り込ませることが出来る点が素晴らしいな。
スルーパス出すのも納得がいく。
少ない人数でディフェンスラインを切り裂いていくの、凄く気持ちいいし。
Wiiリモコンの中で唯一まともに使える絶対座標をポイントする機能を生かして、新しい操作体系を見事に作り上げたな。

ただし、である。
実は凄く取っつきは悪かった。
ファーストインプレッションでは、これは駄目だろうと思った。
まるで思い通りに動かせなかったのである。
動かせないというよりも、動いてくれない、と言った方がいいだろうか。
買ったことを本気で後悔したな。
あんまり売れていないらしいのだが、さもありなんという感じだった。

自分の中で上手くこのゲームが回り始めたのは、難易度を下げてチャンピオンシップモードをやり始めてからだった。
チャンピオンシップモードをスタートする前に、まず操作をものにしようとデフォルトの難易度でフリー対戦をやってるときは全然駄目だったな。
新しいことを覚えている時って大きな負荷が掛かっている状態だから、大きな喜びが返ってこないと続かない。
こうやればうまくいくんだっていう成功体験を積み重ねた方がいいな、意地を張って難易度を維持するよりも。
チャンピオンシップモードには練習も組み込まれているから、自然と上手くなっていった。
マニュアル見るとあまりにも複雑でやる気をなくすけど、実際に操作しながらやってみると案外受け入れられるものだ。
一番下のリーグを一通りクリアする頃には難易度を元に戻さないと面白く感じられないぐらいに成長していた。

いままで「ウイニングイレブン」シリーズをやってこなかったから、逆に新しい操作体系を受け入れやすいだろう、と思ってたんだけど、実際はそうでもなかった。
やっぱり新しいことを覚えるのは大変だ。
もうおっさんなんだから、こちとら。
自主的に難易度を下げることも時には必要だな。


戻る