ゲームキューブの発売にドリームキャストの発売を思う

ゲームキューブの発売にドリームキャストの発売を思う 2001_09_16

 

ゲームキューブ(以下GC)を買ってきた。
14日発売のGCだが、15日になっても購入できたのである。

「ゲームキューブは何がなんでもオレンジ!
 普通じゃ嫌なんだ!
 俺はオレンジ発売まで待つぜ!」
と思っていたのだが、発売から一日が過ぎるとやっぱり買っとけばよかったー、と思い直したりしていた。
試しに渋谷のさくらやに電話してみると、まだ在庫があるという。
私は昼の1時過ぎに渋谷へと向かっていた。

渋谷へと向かう電車の中、私は「発売から丸一日以上経過してなお在庫がある」ということについて考えていた。
ということは、欲しい人は全員が買える状況である、と言っていいだろう。
なにせ土曜の昼1時でまだ在庫があるのだから。

「ドリームキャストの初期出荷は少なかった。
 もし初期出荷がもっと多かったら、私達は夢を失うことはなかったのに・・・。」
私はGCの入った袋をぶら下げ家に戻る途中、DCの事を考えずにはいられなかった。
物事には「ブレイクポイント」というのか「臨界点」というのか、必ずある事象とある事象の境目があるはずなのだ。

例えば、水に溺れた人は酸素分子一つで生死を分ける点があるはずである。(もちろん他のパラメーターを固定して)
また、「1.0001^n」の n→∞ は 無限大、「0.9999^n」の n→∞ はゼロ、であるように、「1」が無限大かゼロかを分けることになる。

もしDCの初期出荷量がもっと多かったら、どうなっていただろう?
初期に作品を供給したサードパーティーはもっと儲かっていたはずである。
そうしたら、更にDCで作品をつくろう!という気になったろうし、それを見た未参入のサードパーティもDCに参入したかもしれない。
今頃DCのラインナップは花盛りになっていた、なんていう空想もあながち否定できまい。
魅力的なラインナップが揃っていたら、「PS2はまだ要らない」と思わせることが出来たかも。
それに周りの人がDCを持っていれば、コアでないゲーマーも買いやすいだろう。
きっと相乗効果が生まれて、事態はもっと好転していたはず。
今日買ってきたGC用『スーパーモンキーボール』だって、DCで発売されたに違いない。

DCの初期出荷は18万台だという記事を読んだ記憶がある。
明らかに足りなかった。
いったいブレイクポイントは何万台だったのか?
100万台用意できていたら、事態は変わっていただろうか?

そんなことは考えても仕方ないことなのだが、私は考えずにはいられないのである。
いったい何万台用意出来ていたら、トップシェアが取れないまでも、私達が夢を失わずに済んだのか。
私は知りたいのだ。


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