ルーンファクトリー4

脱力感 2012_08_15

 

以前、資格を取ろうと勉強していたときの話である。
長期間にわたって相当真面目に勉強しないと合格できそうになかったが、ゲームする時間を減らすつもりはなかった。
ゲームはいつも通りにやりながら勉強する。
しかし時間は一日24時間しかないので、結局睡眠を削るしかなかった。
あれは辛かったな。
充実してはいたが。
恥ずかしながら5年も掛かってようやく合格して、やれやれこれでゲームに打ち込めるわい、と思ったが、実際はそうでもなかった。
勉強しなくなったらゲームもやりたくなくなってしまったのだ。
精神のバランスが崩れちゃったんだな、あのときは。
立て直すのにずいぶんと苦労したものである。


それはともかく、『ルーンファクトリー4』である。
これは面白かった。
「ルーンファクトリー」というブランドを大切にしていることが窺える丁寧な作りだったな。
『3』と大差ないと言えばそうなんだが、農作業の効率や物価・アイテムを繊細に調整して、プレイしやすく、かつ歯ごたえのある作品に仕上げてある。
ただ、今になって思えば、ちょっと出来すぎだったかもしれない。

今作はストーリーがしっかりしていて、次に何をするのかがハッキリしている。
だからストーリーを追いたくなるのだが、バランスは前作よりきつい。
物の売値が前作より安いので、序盤から農作業なり釣りなり、きっちりやっていく必要がある。
結構忙しかったな。
朝起きて、農作業して、パン買って、挨拶回りして、戦って、風呂入って、アイテムつくって夜が明ける前に寝る、という具合に濃密な一日を過ごすことになってしまった。
レベルを全般的に上げていく必要があったのである。
で、忙しい毎日を過ごしつつストーリーを追っていくと、これが意外とドラマティックなエンディングを迎えてしまうんだよね。
2部が終わった段階で、なんか脱力しちゃったな。
ラスボスの戦闘もきつかったしね。
2部が終わってから、ようやく落ち着いて嫁さん探しなんかが出来るワケなんだけど、やる気がしないのである。
実はまだ先があるのを知ってはいるんだが・・・。

「ルーンファクトリー」ってもっとのんびりやるゲームだったような気がする。
のんびりやろうと思えば出来たんだけど、ストーリーがプレイを急かすような展開だったんだよね。
やらざるを得なかったような印象である。
ああいう風雲急を告げるような展開は、このゲームには合わなかったような気がしないでもない。
ここまでやるならプレイヤーのメンタルケアも考えて貰わないと、のんびりとした日常が取り戻せないよ。


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