ゲームの世界にもブームの循環みたいなものがあるらしい。 小さいゲームが流行った後にどんどんゲーム開発が大きくなっていって、またしばらくすると小さなゲームが流行ったりする。 それはおそらく、開発環境に技術的な変化があったり、据え置きから携帯にユーザーの関心が移ったり、様々な要因によって起こるのであろう。 しかしここから先、小さいゲームが再び流行る余地があるのか?と心配になるゲームがあった。 STEAMでセールの時に買っておいた『Little Nightmares』は、面白さより不安感を強く煽られるゲームだったな。 ゲーム内容は、まあ言うなれば脱出アドベンチャーなのかな。 謎を解き、住人の目を避けながら客船?から脱出するゲーム。 言葉による説明が全くないから事情は分からないが、自分はコビトのような生物で、見つかると殺されちゃうようだ。 まあまあ面白かったよ。 ただし、よくあるゲーム内容ではあるんだ。 ホントによくある脱出アドベンチャー。 今どきの感覚で言えば、インディーズでやるようなゲームである。 悪くいえばマンネリとも言える。 しかし、このゲームは表現がリッチ。 低価格の割にはCGに力が入っていて、特に光の表現にフォーカスした作品になっている。 主人公はライターだけを持っているのに、それを謎解きには使わないあたり、とにかく光の表現を観て欲しい!という感じ。 エンドロールを見たら、開発者の名前が多すぎてちょっと引いた。 この程度のゲームに、そんな力入れんでも・・・と思う。 このゲームがセールとはいえ、2000円以下で売られるようになると、インディーズの入る余地がなくなっちゃうだろ。 こんなところまで大手が出張ってきてイイのかな、と思うね。 というのもこっから先、小さいゲームに回帰する未来がなさそうだから。 もう既に半導体の処理能力は十分すぎるほど上がってしまったし、携帯デバイスは普及してしまったし、開発環境は安価に調えられるでしょ。 もう変化の余地自体がなくなってきてるんだ。 インディーズの世界も息苦しくなるよ。 インディーズみたいなゲームをリッチに開発して、それをセールで安くばらまく。 そんな事で、ホントにいいのかね。 競争社会では仕方がない事ではあるんだろうけど。 |