えいごで旅する リトル・チャロ

ゲームから始めよう 2011_05_22

 

昔のコマンド入力型アドベンチャーゲームって、入力だけ英語のものが多かった。
最初は海外からの移植ものが多かったからかもしれないが、日本のオリジナル作品が創られるようになってからも、しばらくは英語入力だった。
なんでだろ?
動詞+目的語という入力方法が、てにをはを駆使しなければならない日本語とマッチしなかったからかな。
私は当時まだ小学生だったけど、和英辞書を引き引きプレイしたものである。
ゲームがしたいから苦にならなかった。
おかげで英語に苦手意識はなかったな、中学に上がっても。
一方で大人になってからゲーム仕立ての英語教育ソフトなんかをいくつかやったが、やっぱり長続きはしないね。
肝心のゲームが面白くなければ、結局やらなくなるよ。
そういった経験からも、英語を勉強するきっかけを作るには、まずはプレイしたくなるゲームが必要だろう。

ところで、『えいごで旅する リトル・チャロ』を私がプレイしはじめたのは、随分と前のことである。
あまりにも前過ぎて、いつだったか忘れてしまった。
寝る前の短い時間を割り当ててやってたら、えらい時間かかっちゃったな。
真面目に英語をチェックしてると、もの凄いボリュームになるんだよ。
一時期は永遠に終わらないんじゃないかと思った。

それはともかく、これはなかなか面白かった。
もちろんゲームとして、ではないけどね。
基本的にNHKでやってる「リトル・チャロ」のファーストシーズンをゲーム化した内容で、フラグ立ての合間にチョロッとミニゲームが挟んである程度のものである。
ただ登場するキャラクターが非常に魅力的だったな。
ホントはチャロが助けてもらいたいのに、結局は仲間に翻弄されるばっかりのお話なんだけど、そこまたイイんだ。
テレビ放送もちらっと見たけど、たぶんゲームの方がしっかり描写されてるね。
最後も綺麗にまとまっていて文句なし。(犬なんだから鼻を使えよ!とかそういう突っ込みはあるけど)

私は英語を意識してやってたけど、これはまず日本語訳で子供にやらせてみたらイイきっかけになるかもしれない。
語注とか英文探しを意識するとメンド臭いので、最初は別にやらなくていいでしょ。
興味が湧いてきたら、2周目でやればいいんだから。
たぶん教育ソフトという位置づけで創られたんだと思うが、普通のアドベンチャーゲームとしてもそれなりに満足を得られたな。
これはなかなか大したもんですよ。

もっとも小3の姪に「リトル・チャロ」を知っているか聞いてみたら、知っててもあんまり興味はなさそうだった。
むしろ「ピタゴラスイッチ」に鋭く反応する。
今どきの子供にはいい話より、ちょっとシュールな感じがウケるのかな?
私が感心するぐらいだから、もうちょっと上のゾーン向けの作品なのかもしれない。


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