ドキドキ文芸部プラス!、PS5版

知っていても斬新 2024_11_06



前から聞いてはいたんだ、『ドキドキ文芸部!』というフリーゲームがあるという話は。
なんでも、普通のギャルゲーかと思わせて、実は全然違う展開になるという。
私もやってみたいとは思っていたのだが、いかんせん出遅れ感があって、いまいちプレイする気になれなかった。
今回『ドキドキ文芸部プラス!』をプレイしたのは、単純にフリープレイに入っていたから、というだけの理由である。

ゲームを起動させると、最初にOS画面が現れる。
つまりゲームの上でゲームが動いていることを教えてくれているわけである。
これを見ると、プレイヤーをだまし討ちしようとしているわけでないことがわかる。
後で判明するのだが、ここは非常に重要なポイントだった。

実際にゲームを進めると、意外とめんどくさい。
ギャルゲーではあるのだが、ちゃんと文芸部活動をやろうとするので、女の子たちの詩を読まされることになる。
そこは特に面白くなくて、結構しんどかった。
しかし、それほど長くはないので、頑張って早く読めばそんなに時間はかからない。
問題は一周目の最後である。
有名な作品だから知ってる人が多いと思うけど、何も知りたくない人は読み進めないでください。

一周目の最後には予想外の結末が待っている。
ここからゲームが壊れて、2周目以降はバグった展開になっていくのだ。
表現的にもグロくなっていく。
でも、事前にある程度情報が入っていたから、そんなに驚きはなかった。
むしろ、ゲーム中ゲームであることを謎解きのように使うところが斬新だったな。
早送り機能を使わせたり、ファイルを弄らせたり、ね。
ちゃんとOSの上で動いていることに意味があるのである。

ある程度知っているのに、それでも驚きがあることに驚いた。
なるほど、なかなかよくできたゲームだった、という印象。
フリー版を先入観なしでプレイした人たちはもっと驚いただろうね。
羨ましい限りである。


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