前から聞いてはいたんだ、『ドキドキ文芸部!』というフリーゲームがあるという話は。 なんでも、普通のギャルゲーかと思わせて、実は全然違う展開になるという。 私もやってみたいとは思っていたのだが、いかんせん出遅れ感があって、いまいちプレイする気になれなかった。 今回『ドキドキ文芸部プラス!』をプレイしたのは、単純にフリープレイに入っていたから、というだけの理由である。 ゲームを起動させると、最初にOS画面が現れる。 つまりゲームの上でゲームが動いていることを教えてくれているわけである。 これを見ると、プレイヤーをだまし討ちしようとしているわけでないことがわかる。 後で判明するのだが、ここは非常に重要なポイントだった。 実際にゲームを進めると、意外とめんどくさい。 ギャルゲーではあるのだが、ちゃんと文芸部活動をやろうとするので、女の子たちの詩を読まされることになる。 そこは特に面白くなくて、結構しんどかった。 しかし、それほど長くはないので、頑張って早く読めばそんなに時間はかからない。 問題は一周目の最後である。 有名な作品だから知ってる人が多いと思うけど、何も知りたくない人は読み進めないでください。 一周目の最後には予想外の結末が待っている。 ここからゲームが壊れて、2周目以降はバグった展開になっていくのだ。 表現的にもグロくなっていく。 でも、事前にある程度情報が入っていたから、そんなに驚きはなかった。 むしろ、ゲーム中ゲームであることを謎解きのように使うところが斬新だったな。 早送り機能を使わせたり、ファイルを弄らせたり、ね。 ちゃんとOSの上で動いていることに意味があるのである。 ある程度知っているのに、それでも驚きがあることに驚いた。 なるほど、なかなかよくできたゲームだった、という印象。 フリー版を先入観なしでプレイした人たちはもっと驚いただろうね。 羨ましい限りである。 |