私の早送り中毒は日に日に悪化している。 動画を一倍速で観れないの。 どんな動画でも1.5倍は当たり前。 それでは我慢できなくなって、2倍速になってしまうことも。 とにかく早くたくさん情報が欲しいんだよね。 先日も「JUNK HEAD」を2倍速で観てしまった。 監督さんが一人でコツコツ創ったストップモーションアニメを2倍速で、許されないとは思いつつも。 セリフが創作言語だから、聞き取れなくても構わなかったのである。 そんな中、私がプレイしていたのは『Last Stop』。 これは操作できるムービーアドベンチャーみたいな作品である。 『Heavy Rain』とか『Beyond: Two Souls』とか、ああいう系統のやつ。 インディーズだから安っぽいし、操作できる範囲も狭い。 GamePassで何かないかと探していて、たまたま見つけただけ。 特にやりたかったわけではない。 最初に触ったときは、もう無理だと思った。 こんな動画、ちんたらちんたら観てられない、と。 一回やめたんだけど、もう一回トライしたら、思いのほかプレイを進められることに気づいた。 やはりちょっと操作するだけでも全然違うな。 大抵は歩きながら何か会話をするだけなのだが、方向キーを入れているだけで何となく間がもつ。 さらにプレイを進めていくと、プレイヤーが操作した時にちょうどいいアングルになるようにカメラが調整されていることに私は気づいた。 創り手がどういう画を欲しているのか、を考えながらプレイしたら、案外最後までプレイ出来ちゃったよ。 ストーリーも意外と面白かった。 最終章以外はね。(この点については別に書きたい) やっぱ、だいぶ違う、ちょっと操作するだけで。 このゲーム場合、操作しているつもりでも実際には勝手に動いていることもあるんだけど、それでも操作しているつもりになるだけで違うのである。 この経験が一般に共通なのであれば、操作できる動画が流行るかもしれないね。 創り手も早送りされるのは嫌だろうし。 観る側に一部創作をゆだねるような動画づくりが流行ると、テレビゲームと動画の垣根もなくなるだろうと予想はできる。 |