Lake、GamePass版

おばちゃんの人生に興味は持てない 2022_01_08



宮崎駿のことをロリコンだと主張する人を良く見かける、ネット上では。
彼が創る作品の主人公はたいてい少女だからだろう。
しかし、ちょっと待て、と私は思うのである。
じゃあ、主人公が少女じゃなくても、我々は喜んで観るのか?と。
例えば、宮崎駿について「おもひでぽろぽろ」の話をするか、と言ったらしないでしょ。
興行成績も特に悪かったわけではないにせよ、良かったわけでもないしね。
あれはなかなかの意欲作だと私は思うのだが。
結局のところ、我々が望むから、少女を主人公にして物語が創られているだけで、それが直ちに宮崎駿がロリコンであることにはつながらない、というべきなのではないか、と私は思うのである。
もちろん、それを否定するものでもないけどね。

いったい何の話を書いているのかというと、『Lake』というゲームについて、であった。
これはGamePassで遊べるゲームを無理やり探していて見つけたアドベンチャーゲームである。
見た感じ40がらみの女性主人公が、両親に長期休暇を取らせるために、父親の職務である田舎の郵便配達を代わりに担当する物語。
郵便配達をするなかで、いろんな出会いがあって、人生が変わっていくのだ。
意図せず自分探しをするような感じだろう。
創り手の狙いとしては「おもひでぽろぽろ」に近いのかな、と私は思ったのである。
それが冒頭につながった。

ゲームは非常に短調かつスローな感じ。
最初は私には無理だと思った、あまりにスローすぎて。
音声スキップはできないしね。
それでも、郵便配達自体は意外と苦にならない。
やることがはっきりしていれば、案外退屈でも出来ちゃうもんだ。

問題はやはりムービー部分なんだ。
郵便配達のついでに余計な会話をすると、フラグが立ってイベントが起こる。
そうすると、最終日のパーティー後に選べる未来が増えている、といった設計だろう。
ただ、そんなに興味ないんだよね、この主人公に。
主人公は40がらみの都会で暮らす女性プログラマーなんだけど、特に魅力的なキャラクターではないんだよ、少なくとも私にとっては。
たった2週間、それも数回喋っただけで、そんなに意気投合するか?みたいな気分もあった。
私はフラグを立てるのが嫌だったので、極力雑談はしないようにした。
たぶん、3割ぐらいしかイベントを起こしていないのではないか。
音声スキップできないとなると、私に我慢できるのはその程度だったな。

結局、私はいくつかの誘いを断り、都会に戻る道を選んだ。
だって、社長らしき人が共同経営者にしてくれるっていうんだもん。
そりゃ帰るでしょ。
主人公が美少女だったら、また話は違ったかもね。
こっちももうちょっと食いつきは良かったかもしれない。
もっとも少女だったら、まだ自分探しする必要はないので、物語としては成立しないんだけど。


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