最近、映画をじっと見ていることが出来なくなった。 映画といってもDVDとかの話だが。 たった1時間半のアクションものすら我慢出来ず、早送りで観たりしている。 海外TVドラマは1本40分ちょいだから、なんとか我慢できるんだけど。 アクション映画のアクションシーンを早回しにしたり、感動モノのクライマックスを早送りでみたり、一体なんのために観ているのかと我ながら思ってはいるんだ。 でも、情報量が足りないような気がするんだよね、時間あたりの。 津波のように情報が押し寄せてくれないと満足出来なくなっているんだ、私は。 それはさておき、たまたま『L.A.ノワール』という洋ゲーが凄いらしい、という記事を読んでしまった、発売前に。 なんでも、海外の勝ち組ロックスター・ゲームズ期待の新作らしいじゃないか。 いつもの箱庭タイプのアクションゲームじゃなくて、犯人の表情を見て尋問するアドベンチャーゲームだとか。 これはちょっとやってみたいなー、と思ってしまったのが運尽き。 いやはや、退屈だったな、これは。 退屈すぎて、拷問みたいだった。 例によって説明するのは面倒なので、書きたいことだけ書く。 別に良いと思うんだ、一本道であろうと自由度が無かろうと。 映画だってみんな喜んでみてるんだから、映画にチョロッとゲームを挟んだような作品があったってイイじゃないか。 しかし、だ。 プレイヤーの寄与を奪う以上、喜びは創り手が保証しなければならないはず。 そういう設計にしないと。 いくら表情が繊細に表現出来るといっても、一発で全部当てるのは無理だよな。 信用するかしないかは分かったとしても、疑うか証拠突きつけるかを一発で見切るのは無理だよ、どう考えても。 証拠を突きつけるロジックは絞りだそうと思えば、いくらでも出来るからね。 この手のゲームを2回やるのは事実上無理だから、一回でパーフェクトにしたいじゃん。 そうすると、リセットするしかないんだけど、また一から台詞聞かなきゃならない。 単なる情報に過ぎないから、2回目以降はどんどん効用が逓減していくでしょ、どうしても。 やりたいことは分かるけど、これじゃ時間あたりの喜びが全然足りないよ。 もっと簡単にするか、2回目以降は早回しにするとか、なんかしてくれないと困っちゃう。 大体からして、時間にひどく無頓着なんだ。 手紙なんかの字幕が全部一行ずつ、それも間を開けて表示されるようになっていて、イーってなっちゃう。 しかも、最後まで読まないと証拠に追加されなくて、もう一回読むハメになったりして。 あれはかなわんかったな。 電話かけるところなんかも、なぜ毎回やり取りを聞かせるのか、意味が分からない。 聞いてもなんにも嬉しくないだろ。 時間がかかっても、喜びが凄く大きければ帳尻が合うんだろうけど、同一性の観点が全く入ってないだよね、これがまた。 360とマルチだからかもしれないが、操作に行為の同一性がほとんど入っていないし、PCとプレイヤーをシンクロさせる意図も全くない。 主人公がどんな思想の持ち主なのか分からないし、家族とどういう関係なのかも分からない。 浮気するにしても、なんでそうしたのか分からないし、同僚の不正をどういう気持ちで見逃しているのかも分からない。 これじゃあ、クリアしても喜びが大きくなりようがないだろ、と私は思うのである。 最終的にエンディングをああするつもりだったら、そもそもシンクロさせようがないって話もあるが。 ホントにイライラするゲームだった。 こんなにイライラするのは私だけなんだろうか。 もしそうだとしたら、きっと私の周りだけ時間の流れが違うんだと思う。 早死にしそうでイヤだけどな。 |