新・御神楽少女探偵団

コノヤロウ 2004_04_05-06

 

人間には不思議なところがある。
わざわざ腹を立てるために何かをすることがあるのだ。
例えば、私にはこんなことがあった。

とあるゲーム情報HPの雑談コーナーに、私は激しく腹を立てていた。
アクセスを稼ぐために、メーカーさんの悪口を書いてレベルの低い連中を喜ばせるのだ。
おまけに、悪口を書くだけ書いておいて、必ずフォローを入れてるところが気に入らない。
極めて美しくないのだ。
ところが、読んでいて「コノヤロウ!」と思うんだけど、「今日は何書いてやがんだ」と読んでしまうのである。
わざわざ腹を立てるために読んでいることになる。
さすがにもう読むのはやめたけど。

ゲームの世界でも、「コノヤロウ!」と思うゲームがある。
「御神楽少女探偵団」がそれだ。
やたらと話を劇的にしようとするところが気に入らない。
過剰演出なのだ。
悠長に推理を披露する前に、まず犯人を確保しろ!と私は激怒していた。

そんな「御神楽少女探偵団」に続編が出た。
今度はどれだけ腹が立つだろうか、と私は妙な期待を胸に『新・御神楽少女探偵団』を買ってきたわけだ。
おかしな話ではある。
ちなみに、ヒューマンが潰れてしまい、今回はエルフからの発売になっている。
要するにエロゲーになった。(Windows版)

詰まるところ、よーし、腹を立ててやるぞ!と思ってこのゲームに臨んだのだが、今回は肩すかしを食らう格好になった。
あまり腹は立たなかったのである。
最後の方は、さすがに「オイオイ」って思ったけど、そんなに腹は立たなかったな。
主人公がまともに動けない設定なので、事態が悪化しても「ちゃんとやれよ」とも言えないし。

まあ、エロゲーになっちゃったからかもしれないけど。
エロゲーに色々言っても仕方ないよな、と思ってる部分もあるからな。
腹が立たなくて、ちょっとガッカリ。
それもおかしな話だが。



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