人間には不思議なところがある。 わざわざ腹を立てるために何かをすることがあるのだ。 例えば、私にはこんなことがあった。 とあるゲーム情報HPの雑談コーナーに、私は激しく腹を立てていた。 アクセスを稼ぐために、メーカーさんの悪口を書いてレベルの低い連中を喜ばせるのだ。 おまけに、悪口を書くだけ書いておいて、必ずフォローを入れてるところが気に入らない。 極めて美しくないのだ。 ところが、読んでいて「コノヤロウ!」と思うんだけど、「今日は何書いてやがんだ」と読んでしまうのである。 わざわざ腹を立てるために読んでいることになる。 さすがにもう読むのはやめたけど。 ゲームの世界でも、「コノヤロウ!」と思うゲームがある。 「御神楽少女探偵団」がそれだ。 やたらと話を劇的にしようとするところが気に入らない。 過剰演出なのだ。 悠長に推理を披露する前に、まず犯人を確保しろ!と私は激怒していた。 そんな「御神楽少女探偵団」に続編が出た。 今度はどれだけ腹が立つだろうか、と私は妙な期待を胸に『新・御神楽少女探偵団』を買ってきたわけだ。 おかしな話ではある。 ちなみに、ヒューマンが潰れてしまい、今回はエルフからの発売になっている。 要するにエロゲーになった。(Windows版) 詰まるところ、よーし、腹を立ててやるぞ!と思ってこのゲームに臨んだのだが、今回は肩すかしを食らう格好になった。 あまり腹は立たなかったのである。 最後の方は、さすがに「オイオイ」って思ったけど、そんなに腹は立たなかったな。 主人公がまともに動けない設定なので、事態が悪化しても「ちゃんとやれよ」とも言えないし。 まあ、エロゲーになっちゃったからかもしれないけど。 エロゲーに色々言っても仕方ないよな、と思ってる部分もあるからな。 腹が立たなくて、ちょっとガッカリ。 それもおかしな話だが。 |