私は毎年「パワプロ」のペナントモードをプレイするとき、サクセスで作った江川を巨人に組み込んでからスタートする。 昨年からはそこに松井秀喜が加わった。 本来ならば今年も江川と松井だけ組み込んで戦うはずだったのだが、実際はそうならなかった。 気がついてみると、なんだか沢山のオリジナル選手が組み込まれていて、もはや巨人の面影はほとんど無い有様なのである。 私のこころは日本のプロ野球から少し離れてしまったかな。 今年は気に入らないことが多かった。 まず清原の二千本安打がらみの報道で、誰も清原のバッティングを批判しなかったのがいけない。 誰かが批判しないと、どんなほめ言葉も全部嘘になっちゃうんだということが何故わからないのか。 私は内心腹を立てていたのである。 TVを観た限りでは江川さんだけだったな、やや批判めいた発言をしたのは。 もちろん私は巨人ファンだから、巨人の不甲斐ない戦いにも腹を立てていたのだが。 その後にやってきた球界再編話がまたいけない。 なぜ選手会は自分たちの不利になる提案とセットで主張しないのか? 合併を凍結してくれ、だけでは美しくないよな。 年俸の12分の1を近鉄の運営に充ててくれ、とか、なんかデメリットをセットにしないと。 減額制限の撤廃なんかデメリットでも何でもない。 30%以上カットしたい選手なんて、来期の構想から外れてる可能性が高いよ。 ドラフトの完全ウェーバーだって、これからは入ってくる選手のデメリットであって現役選手のデメリットではないだろう。 つまるところ、私は選手会を応援する気など全くなかった。 交渉ごとで自分たちに不利な提案をするなんて事はあり得ないわけだが、私の美感はそれを許さなかったのである。 もうなんか「俺には松井一人いてくれれば、それだけでイイ」という気分になってたな、ペナントモードを開始するときには。 私の目下の楽しみは、松井のメジャーでの活躍を確認することである。 本塁打や打点がこのペースで行くと最終的にいくつになるのかを毎日算出したりしている。 松井の数字を見ながら、色々思いをはせていくのが楽しい。 そういったわけで、私のこころは確実に日本のプロ野球から離れていきつつあるのである。 それがチーム編成にも現れてるんだろうな、と70試合も経過してから気がついた。 このままで行くと、いずれ「パワプロ」をやらなくなる日が来るかもしれない。 プロ野球への思いが自分を「パワプロ」へと向かわしめるんだ、と私は主張しているわけだから。 もっとも、いま現在は球界再編関連記事を片っ端から読んでいる状態なので、今しばらくは大丈夫かな。 |