どうぶつの森+_2

小言 2002_08_03

 

どうやら「ひでぶ村」を去るときが来たようだ。
『スーパーマリオサンシャイン』『実況パワフルプロ野球9』を手に入れた今、『どうぶつの森+』は私にとっての役割を終えたような気がする。
もちろん、「これで終わり!」と決め込んでしまう必要もないのだが。

さて。
私はこの『どうぶつの森+』をやっていて、凄くイヤなことがあって、それがこのゲームの役割について考えるきっかけになった。

何がイヤって、大好きな動物たちが小言を言うのがイヤだったのだ。
同じ季節がずーっと続くと刺激が足りないので、私はしばしば1週間ぐらい時間を進めた。(私の世界では既に2003年)
ゲームの中では動物たちに1週間会わなかったことになる。
すると動物たちが、怒濤の如く小言を言ってくるのである。
なんで会いに来ないんだ!ってね。
「プレイヤー様に向かってなにぬかしとんじゃ、おのれ等!」と私は逆ギレすることに・・・。(嘘)

まあ、そんなわけで「何で君らそんな小言ゆうの?」っと考えずにはいられなかったわけである。

「毎日会いに来てね」ということは、つまり「毎日電源入れてね」ということだろう。
一度にたくさん遊ぶんじゃなくて、長い期間にわたって遊んでね、と。
これは私が思うに、64が終息することに決まっていて、64を長く使ってもらえるようなゲームを作ろう、という狙いがあったのではないか。
「64ってゼルダしかやらなかったね。」なんて言われるのは困るから。

むしろ、そうでないとおかしい。
このゲーム、クリエイター側が創りたい!ってプレゼンしても、ゴーサインを出す側がこんな素晴らしい作品になるって判らないよ。
だって、こんなに遊んでも、私はこのゲームの何が楽しいのか判らないぐらいなんだから。(いや、面白いんですよ)
トップダウンの開発だった、と考える方がしっくりくる。
で、64の最後を支えるべく開発された『どうぶつの森』は『どうぶつの森+』となって、いまGCの立ち上げを支えているのだ。

そうすると、遊ぶゲームが他にあるんだったら『どうぶつの森+』はその役割を終える、ということになる。
だから、私はこの愛する「ひでぶ村」を去ることになるわけだ。

もっとも、『どうぶつの森』は当初の目的を越え、余りにも多くの人々に愛され続けている。
このゲームのためにわざわざ64を購入した人達も多かったそうだ。
おそらく、『スーパーマリオサンシャイン』が発売されようが、『実況パワフルプロ野球9』が発売されようが、何ら変化ございませんことよ、という方もいらっしゃることだろう。
動物たちは、これからも小言を言い続けなければならない。

彼らの小言をきくことももうないかと思うと、私も寂しい限りである。
まあ、また動物たちに会いに行けばいいだけの話なのだが。



<語注>
「ひでぶ」:私のセカンドゲームネーム。
      「北斗の拳」とは関係ない。
      兄によると、幼稚園に上がる前から使っていたそうだ。
      昔は英字不可のゲームがあったので、しばしば使った。
      今は主人公が2人いるときなどに使う。
      ちなみに主人公が女性の場合は「ひぶこ」。


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