KNACK ふたりの英雄と古代兵団

ここから得られる教訓は 2017_10_15

 

私がPS4を購入したのは、日本での発売日から4ヶ月以上が経過した2014年7月のことだった。
しかし、その時点でまだ初期出荷モデルが残っていたのである。
それも通常版より安い値段で、中古落としと思われる未開封品が通販サイトに。
『KNACK』付きなのに、だよ。
思い返してみるとPS4の人気のなさにも驚くけど、『KNACK』に多くの人が価値を感じていなかったことにも驚く。
あれは何でだろうな?
想像するに、技術デモ的な作品だと思われていたんじゃないか。
だから、タダ同然なのだと。

ところで、『KNACK ふたりの英雄と古代兵団』が発売された。(以下『2』)
タイトルに「2」がついていないのは、マーケティング的な配慮なのかな。
これが全く売れなかったらしくて、売れなかったことが話題になっていた。
そんなに売れてないんだったら、逆にちょっとやりたくなるよね。
なにか特に悪いところがあるのかな、と思うじゃん。

やってみたら、確かに相変わらず適当な感じのゲームだった。
マージンの設計がよく分からないんだ。
徐々に難しくなっていくわけでもなく、適当に雑魚キャラが配置されている。
時々手強い敵が出てくるけど、2回ぐらい死ぬと自動的に難易度が下がる?仕組みになっていて、なんとなくクリアは出来てしまった。
どういうプレイをして欲しいと創り手が思っているのかよく分からない。
『1』も似たような感じだったという記憶はあるな。

ただし、パワーアップはされていた。
アクションはかなり増えたし、単調とはいえ謎解き要素も幾らかはある。
殴るだけじゃなく、フィールドアクションも多めに入ってた。
『1』がどうだったか覚えていないのだが、今回は成長要素もある。
ボリュームもたっぷり。
もう終わりかと思ったところから先が長かった。
見え見えの展開だけどね。(声優さんの声で悪役だと最初から分かる)
『1』を基準に考えれば、進歩したと言えるだろう。
まあまあちゃんと遊べた。

総じて、そんなに悪くはない。
『2』が極端に悪いから売れなかったというわけじゃないんだろう。
そもそも『1』を無料で配ったことが間違いなんだ。
本来なら価値のあるものを無価値にしちゃう。
価値のないものを改良したところで、なかなかそれに5000円は払って貰えない。
ここから得られる教訓は、タダで配っちゃダメって事だろうか。
あるいは、一度タダで配ってしまったものは諦めろ、という事なのかも。


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