SCE発売のアクションゲームは雑な作りのモノばっかりだ。 開発会社は違ってるはずなのに、どういうわけか揃いも揃ってマージンの設計が適当なんだよ。 おそらく誰でもプレイできるように簡単にしろっていう指示はSCE側から出てるだろう。 簡単にしろって言われると、適当になっちゃうんだろうな、よほど何らかのポリシーを持ってないと。 そこいらへんで、任天堂やUbisoftなんかと差が出てるんじゃないか、信頼感において。 でも、今回『KNACK』をプレイして、SCEのアクションゲームで初めてちゃんと創ってあると感じた。 ところで、一つ忘れていたことがある。 PS4に付いてきた『KNACK』のDLコードを使ってなかった。 せっかくタダで付いてきたんだから、やらなきゃもったいないと思ってプレイしてみたら、これは意外と面白かったな。 楽しむにはちょっと工夫が要るけれども。 この『KNACK』は、ほぼ殴るだけのゲームである。 先に攻撃判定を取ると敵の攻撃をつぶせるので、とにかく先に殴れってゲーム。 単純な反面、敵がバックステップしてから殴ってきたりするので、割と間合いが重要なゲームでもある。 自機であるKNACKのサイズが変わると性能も変わるんだけど、場面場面できっちりバランス取ってる感触はあった。 敵の置き方は適当だけど、敵の組み合わせでどういうプレイを求めているのかという意図は読み取れる。 自機の大きさと敵の大きさ・種類によって、演出面でプレイヤーにどう感じて欲しいのかという意図も伝わってくる。 SCEにしては珍しくきっちりした設計のゲームだったな。 視点を固定して、右アナログスティックをダッシュに割り当てたのも、設計しやすさにつながっているのかもしれない。 状況が限定されるからね。 これは面白かった。 ただし、である。 一つ問題があって、このゲームはとにかくすぐ飽きる。 だって殴ることしか出来ないんだから。 全部で13章まであるんだけど、私は2章の終盤でハッキリと飽きている自分を感じていた。 これは連続してやっちゃダメだ。 こまめに中断して、目先を変えてやらないと。 ゲームが変わらないなら自分で変える。 テレビを観るも良し、ウェブを見るも良し、別のゲームをやるも良し。 私は大体15〜20分ぐらいを目処に中断しながら進めていった。 あまりにも短すぎて、オートセーブに達しないこともあったが。 いろいろ工夫してやれば、まずまず面白く感じたままエンディングまではたどり着けたよ。 雑なゲームをやらされるよりは、私はこっちの方がいいな。 きっちりと創ってもらえれば、自分で出来ることは何とかするつもり。 |