しかし酷いストーリーだったな、ありゃ。 登場人物が「臭い芝居で泣けてくるぜぇ」みたいなことを言うシーンがあるのだが、思わず「泣けてくるのはこっちだよ!!」って叫んじゃったよ。 最後は、はよ終わってくれ、明日仕事なんだよ、と思いながらやってた。 そういうゲームに限ってセーブポイントないんだよな、妙な意地張りやがって。 もういや! 『龍が如く 見参』を朝方の4時にクリアした私は思いつく限りの罵詈雑言を浴びせて眠りについた。 もっともストーリーなんてのは好き好きなので、まあ、私が気に入らなかったとしても別にゲームの善し悪しとは関係ないかもしれない。 なまじ歴史に興味があるばっかりに、ああいう荒唐無稽な展開にされると腹が立つ部分もあるからな。 ストーリーの話は止めておこう。 この『龍が如く 見参』をプレイしていて一つ気付くことがあった。 それは非常に安っぽい、ということである。 色遣いが派手なので一見綺麗に見えるのだが、顔以外のモデリングは相当手を抜いている感じがするな。 PS3を使いこなすための基礎研究にはお金が掛かったかもしれないけど、このゲーム単体の開発費は意外と安いんじゃないか。 もちろん私は現場を全く知らないので、あくまで印象の話に過ぎないのだが。 もし仮に安いドラマを作るつもりであったなら、この『龍が如く 見参』は「あり」かな、という気はした。 私の好き嫌いは別にして。 どうでもいいようなサブイベントを除けば、まあ、ほとんどムービーを見ているような作品である。 そう開き直って作ってしまえば良いんじゃないかと思うのだ。 もっとも、そうなるとコストパフォーマンスの問題は出てくるだろうな。 このゲームをやっている期間に、たまたま私は「BONES」という連続ドラマをレンタルで観ていたけど、TUTAYAの宅配レンタルで11枚2772円で観れてしまう。 なんと往復の送料込みでのプライスですよ。 今の時代は他の娯楽とも戦わなきゃいけない。 『見参』の内容でフルプライスは取れないだろう。 もっと安くしないとな。 余計なものを取り除いて早く安く創る。 そういう方向性はあってもいいのかな、とは思った。 |