私は無理があると思っている、「龍が如く」シリーズに。 良いヤクザが悪いヤクザをやっつける話なんてダメでしょ。 そもそも良いヤクザなんて存在し得ないだから。 私はこのシリーズが面白いなんて全然思っていない。 『龍が如く7外伝 名を消した男』をプレイしたのも、リリース初日からGamePassでプレイできることがお得に感じられたから、というだけのことである。 今作では、主人公である霧生一馬が自分を死んだことにして別人として生きる、はずであった。 その割に結局はヤクザがらみの話になっちゃうんだけど。 それでも、そんなに気にならなかった。 というのも、最初からファンタジー色が強かったから。 攻撃に見えない糸を使うのに驚いたね、開始早々。 敵を縛ったり、高いところに登ったり、ちょっとスパイダーマンっぽい感じ。 普通はありえないよね。 その後もややオーバーテクノロジー的なアイテムを使ったり、非常識的な展開が続く。 これはほぼファンタジーだ。 リアリティを気にする必要を全く感じなかった。 またいい感じで胡散臭いんだ、ファーストサマーウイカが。 ファーストサマーウイカがベースキャンプを仕切っているのだが、まったく現実味がないの。 演技が下手だとまでは言わないが、そんなわけないだろってね。 でも、むしろそこがイイ。 細かいことはどうでもよくなった。 そうなってみると、意外と楽しんでプレイできたな。 最後はそれなりに白熱するしね。 主人公にすべてを捨ててでも守りたいものがあることにも、それほど違和感はない。 全体がコンパクトにまとまっているところもイイ。 今どきはこれぐらい小さい方がウケるんだよ。 極めてよく出来てる印象だった。 |