私は真夜中にしばしば外を走っている。 私の認識では治安の良い地域なので特に心配はしていないが、それでも走り終えて家に戻ってきたときはちょっと気を遣うな。 まずiPodを止める。 物音が聞こえるように。 そして、家のまわりに不審な人間が隠れていないか、周囲をざっと見渡してから徐に玄関に近づき、背後が見えるように半身で素早く鍵を開け、さっと中にカラダを滑り込ませるのだ。 だって、鍵を開けるときが一番狙われやすいでしょ。 ジグソーとかに拉致されたらイヤだし。 そんなにゲームゲームゆってるなら、ホントのゲームを味わわせてやろう、なんて話になったら困るじゃん。 考え得る最悪の状況にも常に対処してきたい! ところで、9月の終わり頃だったか、ニンテンドーのeShopを覗いたところ、キャンペーンセールをやっていた。 アークシステムズの脱出アドベンチャーシリーズが五周年だとかで、第一作にあたる『旧校舎の少女』が111円のセール価格になっていた。 元が720円だから実に85%引き。 他の作品は概ね3分の2ぐらいの値付けになっていた。 セールは10月11日まで続くし、とりあえず『旧校舎の少女』をやって、面白かったら他のヤツも買えばいいか、とその時は思った。 しかし、やり始めてすぐに思い出した。 このシリーズの主人公が私は嫌いだったのだ。 時計技師を目指す分解好きな女子高生、という部分はイイんだよ。 そこがタッチパネルを使う動機になっているわけで、このシリーズの良いところである。 謎解きは面白い。 しかし、謎解きに夢中になってしまって周りが見えなくなる、あたりが良くない。 すぐ閉じ込められちゃうんだよ、この子。 閉じ込められなければ脱出ゲームにはならないんだけども。 もうちょっとやるべき事をやった上で閉じ込められて欲しいな。 危ないところに独りで行っちゃダメ。 誰かに連絡はしておけ。 どうしても危険なところに入るなら、退路は常に確保しろよ。 どんなに夢中になっても、人の気配には気を配れ。 この主人公がどうにも好きになれなくて、謎解きの合間に挿入されたストーリーを読み進めるのが苦痛で仕方なかったな。 やりたくなくてしばらく放置しておいたら、いつの間にかセール期間は過ぎていた。 最終的には全部やったけどね。 3DSの脱出ゲームとしては非常に貴重なシリーズだとは思うんだ。 下を直接タッチする脱出ゲームは今後もやりたい。 NSは手触りが悪いしね。 学校の七不思議みたいに非科学的な噂話にも必ず現実的な理由がある、というスタンスも好き。 なんとか主人公を代えてもらうわけにはいかないだろうか。 代えてくれれば、もっとプレイしたいんだけどなー。 |