私が学生だった頃、『ウゴウゴルーガ』という早朝に放送している番組があった。(週5帯番) 小1程度と思われるウゴウゴ君とルーガちゃんを相手に、訳のわからないことを語り続けるおかしな番組だったな。 私はこの番組が大好きで、毎日早起きして・・・ではなく、朝まで起きていたものだ。 録画しておいて後で観ればいいのだが、リアルタイムで見ないと気が済まなかった。 一年ぐらいで突然終わってしまって、ひどくガッカリしたものである。 ウゴウゴ君とルーガちゃんは今なにをしているだろう? ルーガちゃんはプリティになっただろうか? 私が『塊魂』をプレイしたかったのは、ゲームとして評判が良いからではなく、「ウゴウゴルーガっぽい雰囲気だ」という評判を聞いたからである。 私にとって「ウゴウゴルーガ」という言葉にはそれだけの魅力があった。 ところが、『塊魂』をプレイしてみても、あんまり「ウゴウゴルーガ」って感じはしなかったな。 「ウゴウゴルーガ」みたいな作品のことを「不条理モノ」と呼んでいたのだが、『塊魂』って不条理ではない気がした。 言ってることは変だけど、変は変なりに筋が通っているように思えるのである。 あるいは、変さが足りない、とでもいうべきなのか。 いやいや、なるほどな、と思っただけで、ドカーンと胸に響いては来なかった。 不条理ってもっと唐突でないといけない気がする。 凄くヘンテコで良い雰囲気のゲームなんだけど、思い出の中で美化されている『ウゴウゴルーガ』には遠く及ばないな。 ゲームの話だか何なんだかわからないが。 創ってる方は『ウゴウゴルーガ』のことなんか気にしてないんだろうし、妙な比較対象を持ってこられても困るわな、そりゃ。 |