塊魂

不条理モノ 2005_01_25

 

私が学生だった頃、『ウゴウゴルーガ』という早朝に放送している番組があった。(週5帯番)
小1程度と思われるウゴウゴ君とルーガちゃんを相手に、訳のわからないことを語り続けるおかしな番組だったな。
私はこの番組が大好きで、毎日早起きして・・・ではなく、朝まで起きていたものだ。
録画しておいて後で観ればいいのだが、リアルタイムで見ないと気が済まなかった。
一年ぐらいで突然終わってしまって、ひどくガッカリしたものである。
ウゴウゴ君とルーガちゃんは今なにをしているだろう?
ルーガちゃんはプリティになっただろうか?

私が『塊魂』をプレイしたかったのは、ゲームとして評判が良いからではなく、「ウゴウゴルーガっぽい雰囲気だ」という評判を聞いたからである。
私にとって「ウゴウゴルーガ」という言葉にはそれだけの魅力があった。

ところが、『塊魂』をプレイしてみても、あんまり「ウゴウゴルーガ」って感じはしなかったな。
「ウゴウゴルーガ」みたいな作品のことを「不条理モノ」と呼んでいたのだが、『塊魂』って不条理ではない気がした。
言ってることは変だけど、変は変なりに筋が通っているように思えるのである。
あるいは、変さが足りない、とでもいうべきなのか。
いやいや、なるほどな、と思っただけで、ドカーンと胸に響いては来なかった。
不条理ってもっと唐突でないといけない気がする。

凄くヘンテコで良い雰囲気のゲームなんだけど、思い出の中で美化されている『ウゴウゴルーガ』には遠く及ばないな。
ゲームの話だか何なんだかわからないが。
創ってる方は『ウゴウゴルーガ』のことなんか気にしてないんだろうし、妙な比較対象を持ってこられても困るわな、そりゃ。



戻る