Killer7_2

これも皮肉 2005_07_08

 

『killer7』をスタートさせると難易度選択画面が現れる。
これがすごい。
すごい皮肉。
凄すぎて腹が立つより笑った。
あれはどうなんだろうな。
ケンカ売っとんのかいな、と思った。

ゲームを始めると、これまたビックリ。
操作方法がいままでのどのゲームとも違う。
Aボタンを押すとはじめから決まった方向へ進んでいく。
これはなかなかいいな。
どこへ進むか決まっているので、プレイヤーとしてはシューティング部分に集中できる。

日本人にFPSが受け入れられないのは三半規管が弱いからだ、みたいな説を私は信用していない。
要するに、不安に駆られるからだろうと思っている。
どっちに行っていいのか分からないから。
一方、同じ3Dでも射撃は比較的受け入れられている。
だったら、不安なところをバッサリ落としてやればいいじゃん、っていう話なんだろう。

しかし、プレイしているうちに、実はこれも皮肉なのかな、という気がしてきた。
どうせお前ら自由度なんか欲しくないんだろう?って。
決まった道を歩いている方が安心なんだろう?って。
実際そうなんだが。

そうすると、あれもなんか皮肉なような気がするな。
笑う顔の死に様。
倒してもなんかあんまり楽しい感じはしない。
狙って撃つのは面白いけど、むしろイヤな感じ。
『killer7』に感化されて異常な犯行に及ぶ子供はいないんじゃないか、と思った。
いや、子供にやって欲しくないゲームなんだけど。
あれなんかも、ゲームの規制に対する皮肉なのかもしれない。
人を撃って血が飛び出せばなんでも18禁なのかい?って。
表現することを一律に押さえ込めるのかい?って。

考えれば考えるほど、あれもこれも皮肉に思えて仕方ない。
ゲームを買って頂く側がこれほどまでに皮肉を言い続けるということがいままであっただろうか?
ちょっと思いつかない。
ゲームとしては良くできていると思うのだが、たくさん売れそうな気はしないな。

須田っちにゲームを創らせよう、と思う人が今後現れるのか。
それが心配である。



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