アナザーコード 2つの記憶

直感に訴えろ 2005_02_28

 

入手してからというもの、NDSはいつも稼働していた。
しかし、NDSのソフトは起動していなかった。
だって特別やりたいタイトルもなかったし。
NDSは画面の綺麗なGBAとして大いに稼働していたのである。
画面が明るくなっても、思いの外、目は疲れていたのだが。

そんなおりに発売されたのが『アナザーコード 2つの記憶』。
ようやくNDSの機能を生かした作品が登場したのである。
久しぶりに発売日が待ち遠しいゲームだったな。
週末まで待てないので、通販で発売日に入手できるようにしておいた。

前にも書いたけど、私はタッチスクリーンがゲームにもたらすものについてやや懐疑的である。
しかし、今回『アナザーコード 2つの記憶』をプレイして、少しだけ眉の開く思いがした。
なるほど、タッチスクリーンにはそれなりの効果がある。
このことを書くためには幾分かの説明が必要になるだろう。

ゲームでは置き換えを行う。
例えば、「銃の引き金を引く」を「Aボタンを押す」に置き換えるわけである。
置き換えによって、プレイヤーの行為により大きな価値付けを行い、実際に行っていることよりも大きな喜びを与える。
ところが、「銃の引き金を引く」と「Aボタンを押す」の間にはなんの関連もないので、ルールを説明しなければならない。

一方でタッチスクリーンを使うと説明はいらなくなる。
直感でプレイできるのだ。
実際、『アナザーコード 2つの記憶』では、謎解きがミニゲーム風になっているのだが、説明は出てこない。
対象を動かす行為とタッチスクリーンを操作することとをプレイヤー側でシンクロさせられるんだ。
結果として、今風に言うと、シームレスな(継ぎ目のない)ゲームを提供することができる。
とかくミニゲームってのはゲーム全体を安っぽく感じさせるものだけど、そういうのを回避する効果をタッチスクリーンは持っているんだな。

私は依然として、ホントにタッチスクリーンを使うことがゲームを楽しくさせるんだろうか?という疑問を持っている。
しかし、タッチスクリーンに全く意味がないわけではない、ということは確認できた。
『アナザーコード 2つの記憶』の持っているいい雰囲気を謎解きが壊してる!なんてことは決してなかったのである。



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