近頃、プレイヤーの個人情報を入力させるゲームをよく見かけるようになってきた。 ゲームの最初に入力させるものは昔からあるけど、最近はゲームの流れの中で入力させるようになっている。 例えば、『流星のロックマン2』なんかだと、好きな食べ物とかアイドルなんかをさりげなく聞いてくる。 で、入力した単語がイベントに組み込まれて出てくるわけだ。 例えば私が好物を【たまごやき】と入力すると、「今日はHIVの大好きな【たまごやき】よ」といった具合に出てくるわけである。 こういったやり方は、プレイヤーをゲームに引き込む上で良い効果があるだろう。 主人公とプレイヤーの間に一体感が出てくるからだ。 もちろん一体感を持つためにはまじめに入力する必要がある。 楽しむためには本当の事を書いた方がいいのだ。 もっとも、うっかり自分の秘密を書いたソフトを貸しちゃったりしたら、どきどきしちゃうだろうけど。 ところで、このところ私はDSで『放課後少年』をプレイしていた。 このゲームには神社が出てきて、お百度参りみたいなことをやるイベントがある。 一日一回しか出来ないのに一ヶ月しかプレイできないから、絶対に100回はお祈りできないんだけど。 そこで何を祈るのか? 事前におまえの夢は何だ?って聞かれてるんだな。 私の夢はもちろん「せかいいちのゲーマー」である。 当然主人公は「せかいいちのゲーマーになれますように・・・」って祈る。 これはじーんと来たな。 私、そんなこと祈ったことないからな。 人間どうにもならんことは祈るしかない。 そこには極めて純粋な思いがあるわけだよ。 主人公が屈託のない素直な子供だから、なおさら胸を打たれた。 私は毎日祈ったね。 「せかいいちのゲーマーになれますように・・・」って。 ゲームの流れと同じように、毎日一日分ずつ進めながら。 このゲーム、動き回ると時間が経ってしまうので、お百度参りやるとほとんど何にも出来ないんだけど、まあ、それでも楽しかった。 やっぱりまじめに入力しておくもんなんだよ。 「せかいいちのゲーマー」と入力したときと、そうでないときでは、このゲームに対する印象は全く違ったものになっていただろうな。 例えそれが創り手の思惑にはまっているのだとしても、それはそれでいいじゃないか。 |