inFAMOUS Second Son

屋上はオアシス 2014_07_08

 

バカと煙は高いところに登りたがる、というが、高いところに登るからといってバカってわけでもないだろう。
高いところにいく理由があれば、バカでなくても登るのである。
私がバカじゃないと主張しているわけではないが。
上が有利だから登ってみたところ、思いがけず新型ゲーム機の有難味が分かる、なんてこともあるかもしれない。


PS4を買って最初に何をプレイするか?
ホントにやりたいゲームがなんにも見当たらないんだよね、これが。
このラインナップでは、そりゃ誰も買わんわな、PS4。
仕方ないので、『inFAMOUS Second Son』をやることにした。
ファーストの作品だからね。

最初に見た印象では、『BEYOND:Two Souls』みたいな感じだったな、内容は全然違うけど。
もう、凄い既視感。
ストーリーもカット割りも役者の表情もジャンプのモーションも、すべて見たことある気がするんだ。
リアルの弊害なのかな?
またつまんねえゲーム始めちゃったな、と少々後悔した。
最終的にはかなり楽しめたんだけどね。

このゲームが面白く感じられたのは、ネオンの力を手に入れてからだった。
ネオンの力を手に入れると、建物を一気に駆け上がれるようになる。
屋上が凄くイイんだよ、この『inFAMOUS Second Son』では。
敵に攻められにくいし、たいていはエネルギーの補給ポイントが設置されている。
困ったら、とにかく上にいけばイイんだ。
屋上はオアシスだった。

建物から建物に跳んでショートカット出来るのもまた有り難い。
どれほど描き込まれていようと、私は街中を歩くのが全然嬉しくないんだ。
とっとと目的地に行きたい。
だから、地面に用が無い限り、常に私は上にいた。
上にいるのが楽しかった。

ずっと上にいて気付いたんだが、上にいると遠くまで描画しなくちゃいけないから、マシンパワーの恩恵を強く感じた。
遠くまでくっきり見えるんだ。
処理能力の高さと共に、メモリも増えたんだろうって感じはするな。

ひょっとしたら創り手も上方向を使わせたかったのかもね。
イベント開始場所が上に設置されていることが多かったし。
平面的ではなく立体的に街を使うところで差別化する意図があったのかな。
おかげで、私の苦手なオープンワールドものにしては、すんなり楽しめた。


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