米ドラマ『CSIマイアミ』にチーフとして登場するホレイショ・ケインは突っ込みどころ満載だ。 元爆破処理班エースの設定なのに爆弾処理しないとか、捜査に私情をを挟みすぎとか 挙げればきりがないのだが、最も面白いのはその仕草である。 相手に対して斜めに構えてかっちょいい台詞を吐いたあげく、さっとサングラスをかける。 これが大爆笑。 どうもイケメン設定らしく、女性に極めてモテるのだが、私の目には白いくたびれたオッサンにしか見えない。 オッサン何やっとんねんっていう話である。 いや、むしろジジイという感じすらする。 シリーズも長く続いて、年取ったしな。 アメリカ人から見て、ホントにこれがイケメンなんだろうか? 捜査官があんまりイケメンじゃ不自然だから、敢えてイケメンを起用していないことも考えられるのだが、だったらそのキャラはオカシイだろ、と言いたい。 なんでこんな話を書いているのかというと、『レッド・デッド・リデンプション』のキャラの造形が気になったからである。 特にヒロイン。 アニメ調にしろとはいわないが、もうちょっと可愛くてもいいのかな、と思った。 主人公の顔はバート・レイノルズかチャールズ・ブロンソンか、といった感じで、まあ、許せなくはない。 西部劇の主人公ならそんなもんでしょ。 問題はヒロインの方。 ヒロインの顔は、メリル・ストリープみたいな感じなんだな。 あれは何なんだろ。 美人のつもりなのか、リアリティを追求しているのか、どっちなのかな。 外人さんとは感性が違うから、狙いがよくわからん。 そりゃ、西部開拓時代に牧場を切り盛りする20代後半の独身女性が、ニコール・キッドマンとかグウィネス・パルトロウみたいな顔じゃ不自然だというのは分かる気もするが。 男性もヒュー・ジャックマンみたいな顔立ちじゃダメとかあんのかな。 バンダイナムコが海外向けに作った『エンスレイブド』のヒロインなんかは、アンジェリーナ・ジョリーを薄味にしたみたいな顔立ちで分かりやすかった。 タイトルの通り、無理矢理手伝わされるとはいえ、綺麗じゃなかったら助ける気にならないからな。 日本のメーカーだから幾分日本向けの心配りが働いているのかもしれない。 日本では全然売れなかったみたいだけど。 美感の問題はいかんともし難い。 創り手がどういうつもりなのか、よくわかんないんだよ。 そういうところも、今ひとつ洋ゲーが日本人に合わない理由として挙げられるのかもしれない。 だって、動機付けや価値付けに影響を及ぼす要素だからね。 |