斑鳩

言い訳はしない 2003_01_11

 

『斑鳩』をプレイし始めて早4ヶ月、プレイタイムで150時間。
そろそろ自分の技術的な限界が見えてきて、まとめの段階に入りつつあるなあ、と感じている。
このゲームはある程度までスティック操作の技能を求めないが、さすがに無限に求めないというわけではなかった。
スティック操作が苦手な自分が恨めしいものの、それなりに納得のいくプレイをしてこれたんじゃないか。


じゃあ、それだけのプレイが出来たということは、『斑鳩』というゲームが面白いのか?
この問いかけに答えることは難しい。
なぜならば、私はプレイ当初、全く面白いと感じなかった。
「ひょっとすると面白いのかも」と感じるまでに10時間、「なるほど、これは面白いわ」と確信できるまでに20時間を要したのである。
このゲームは楽しむことが難しい。
そのことはいずれ別の機会に書きたい。

私が『斑鳩』をここまでプレイしてこれたのは、絶対に言い訳しないと決めていたからだ。
目の前にあるゲームをプレイしないことについて、我々はしばしば言い訳をする。
私たちにとってはゲームをプレイすることが当たり前なので、しないことに言い訳が必要になるのだ。
だから、あそこが悪い、ここが気に入らない、と言って回るわけである。

私も今まで様々な言い訳をしてきた。
それは自己防衛である。
しかし、言い訳はプレイヤーをしてゲームから遠ざけしめるだけなので、極力避けねばならない。
例えば、『バトルガレッガ』なんかを考えると、言い訳するのが如何に良くないかを端的に説明することが出来るだろう。

『バトルガレッガ』というシューティングゲームは、自爆することで難易度を下げながら進まないとクリアできないように創ってある(らしい。ザッとしかプレイしてないので、自分の印象ではない)。
自爆することがゲームに組み込まれているわけだ。
通常自爆するなんて事はあり得ないわけだが、あり得ないことをプレイヤーが飲み込むことによって、「得点を稼ぐことがクリアへつながる」というあり得ない構成を生む。
自爆するためのエクステンド(増機)を得る必要があるから。
普通は稼いだ方が難易度は上がるはずなのだ。
おそらくそれが、『バトルガレッガ』が「伝説のシューティングゲーム」と一部のシューターの間で呼ばれる由縁なのだろう。
それなのに、「自爆するのはイヤだ!」と言い訳してしまったら楽しめるはずがない。
つまり恥ずかしながらこれは私の言い訳である。(SS版)

だから、一度くらい言い訳を禁じてみてもいい。
『斑鳩』はDC最後のオリジナルシューティングじゃないか。(NAOMIだけど)
同時にこれは、私たちが意地を張る最後のチャンスでもある。
この意地は張り通したかった。
事前に取っつきにくいゲームだという情報は入っていたので、私はいかなる言い訳もしないと決めて取り組むことにしたのだ。
これは正解だった。
『斑鳩』というゲームはただ者じゃない。
ファミ通でプラチナの評価を受けたそうだが、腹を括らないで買ってしまった人もいるんじゃないかと逆に心配になるほどである。

いつもいつも、こうやって言い訳せずにプレイできたら良いんだけどね。
これはなかなか難しい話ですよ、ホントに。



戻る