金田一耕助といえば、私の中では古谷一行。 私が子供のころ観ていたのはテレビ版の方だからね。 一般的には映画版で演じた石坂浩二の方が圧倒的に有名なのかな。 今回私の頭の中に浮かんだのも市川崑監督の「犬神家の一族」。 これから私は『和階堂真の事件簿 - 隠し神の森』について書こうとしている。 前作『処刑人の楔』は全然新作でもなかったらしくて、とっくに続編がリリースされていたのである。 何か書くとすべてネタバレになるので、知りたい方ほどここから先は読まないでください。 なんせ一時間で終わってしまうゲームですから。 今作は前作よりプレイしやすかった。 操作性を改善する代わりにフラグを可視化したので、余計な手間を省けるようになったのである。 ただしそこがゲームになっていたので、その分早く終わっちゃうけどね。 ボリューム感は全然ない。 その代わり、今回はお話が良かった。 というか、良く感じられてしまったのである。 凄く短いお話だし、考えてみれば、特にどうってことはなかったんだよ、ほんとは。 具体的には書かないけれども。 ところが、私の方が勝手にイメージをかぶせてしまった。 市川崑監督の「犬神家の一族」のイメージを。 田舎の名家で起きた事件である、ということも一つにはある。 それ以上に、重要な男性がほとんど死んでいるので、容疑者がほぼ女性なのが市川崑っぽい感じ。 絵がほとんどないに等しいから、こっちのイメージの方が優先しちゃうんだよね。 おかげで、めちゃめちゃ小さいゲームなのにクリアした時の満足度が極めて高かった。 この話は意図的に金田一耕助っぽくしたような節もある。 描かないことでプレイヤー側のイメージを利用するというやり方も当然あるんだよな。 小さいゲームだからこそ活きる方法だって気がするね。 |