スーパーカセキホリダー

作業大好き 2010_12_01

 

近頃の人間は集中力が無くなってきている、という説があるそうだ。
TVが普及する過程ではCMのせいで15分くらいしか集中力が続かない、なんて説もまことしやかに喧伝されたが、今のご時世、やはり矛先はネットである。
仕事してる傍らでちょこちょこ携帯みたり、ネットしながらテレビ見たり、マルチタスクが当たり前の現代では集中力が著しく欠如するようになった、というのだ。
何でもかんでも流行ってるものを叩けばいいってもんじゃないだろ、と思う反面、確かに自分の集中力が落ちているのを感じることは私も多い。
PCの前に座っている時間が長いことと関係が無いとは言えないな。
実際ゲームしてても、連続して1時時間やるとか最近では珍しい。
10分ぐらいすると、すぐに止めたくなる。
スリープ出来る携帯ゲーム機を使うことが多くなったのは、そういう事情もあるかもしれない。
据置だと止めたいときに止められないからな。

そんな中でただひたすら一つのことに集中出来るゲームがあった。
『スーパーカセキホリダー』がそれだ。
「スーパー」がついているぐらいだから、『カセキホリダー』がスーパーになったものであることは言うまでもない。
だからゲームの説明は要らないだろう。

もうとにかく削る。
発掘したり、戦ったりするところは、それこそTV観ながらやってもいいんだ。
カセキ岩を持てるだけ持って帰ったら、無くなるまでひたすら削り続ける。
ガンガン、キュインキュイン。
ある程度進めると、一度に沢山持てるようになるから、その時間もハンパないな。
一時間とか平気で集中出来るわ。
ホントに楽しい。

実際に戦闘に使うのは精々10匹ぐらいなんで、そんなにせっせと削っても意味ないんだけど、それが止められないんだ。
たぶんやることが明快だからだろうな。
そして、恐竜を蘇らせるという目的があって、削ったら結果が出て、恐竜が蘇ったりレベルアップするという成果も出る。
置き換えの同一性も高い。
完全な作業であっても、こうすればやる気になるんだというお手本みたいなゲームである。

正直言って、前作と何処がどう違うとかはどうでも良かった。
前回と同じことをやっただけのような気もする。
ストーリーもそれほどグッと来たわけじゃなかった。
一人でやってると、バトルの戦略性を楽しむまでもなく勝ててしまう。
とにかく削ることが楽しかった、というただそれだけ。
いざクリアして、2回目のラスボス戦も終えてしまうと、一人ではモチベーションが無くなってしまうけど。
目標さえ与えてもらえたら、まだいっくらでも出来たと思う。
作業するのが性分に合ってるのかもしれんな。


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