百鬼魔道、AppleArcade版

三者の思いがずれている 2021_09_24

 

AppleArcadeをもっと使わないと勿体ないだろう、とは思っていた、前から。
折角の遊びたい放題なんだから。
実は4月から遊び始めていったん止めていたゲームがある。
『百鬼魔道』がそれだ。
重大な問題を感じて第1章をクリアしたところで止めたんだけど、第2章から再開してみてもやはり変わらないな。
ちょっと進めただけで、もう私は止めたくなっている。

この『百鬼魔道』はいかにもカプコン出身者が創ったって感じのゲームではある。
『犬神』をステージ制にしたようなゲーム。
主人公は人間だし、登場する妖怪は劇画調で全然可愛くないけどね。
基本的に攻撃ボタンと回避ボタンの2つをメインで使うように創られており、初心者でも遊べるように工夫はされていた。
しかし、メチャメチャ単調。
戦闘が単調な割に回数が多いし、ずっと同じ展開が続いてしまう。
主人公は育ての親である凶悪な鬼を追っているのだが、手がかりを求めて戦っては、また別の手がかりを追うだけ。
その度に妖怪をゲットできるんだけど、可愛くないから全然嬉しくない。
これは第2章に入っても同じだった。
操作できるキャラが増えるだけ。
サブスクだからといって、CSと同じような設計のゲームをダラダラ長くやられても得だとは感じないよ。
ゲームはサブスクだけじゃないんだから。
もうホントに止めたい。

やはりサブスク向けのゲームって重大な問題を抱えているらしい。
というのも契約上、プレイタイムを伸ばした方が収入は増えるんだけど、プレイヤーから直接お金を取るわけじゃないという難しさがある。
ガチャを入れても開発側はもうからない。
プラットフォーマーが得る定額から配分を受けるだけだからね。
プラットフォーマーはできるだけお金をかけずに運営したい。
開発側は収入を増やすためにゲームを終わらせたくない。
一方でプレイヤーはとっととクリアして次のゲームをやりたい。
プラットフォーマーと開発会社とプレイヤーという三者の思いが見事にずれている感じ。
おそらく、薄利のビジネスには薄利のビジネスモデルが必要なのに、それがまだ見つかっていないのだろう。

解決する方法は当面、アップルなどのプラットフォーマーがお金をたくさん出してくれる事に期待する以外に見当たらない。
プレイタイムが短くても、評判次第で分け前が増えるような仕組みであれば、無理に引き延ばすようなゲームは生まれないだろう。
それでサブスクが永続できるのかといえば、それは分からないが。


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