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言えば解決するのに言わないお話が、私は大嫌い。 ゲームに限らず、映画だろうが、漫画だろうが、小説だろうが物語全般において。 言わないせいで見え見えの展開になるのが許せないの。 しかしまた、こんなに言わない話も珍しいよ、『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』。 しかも、言わないだけじゃない。 いろんな「ない」に溢れていた。 ゲームの説明をするのはメンド臭い。 「ダンガンロンパ」に既存のいろんな要素を混ぜ込んだようなゲームだと思ってもらえれば、だいたい間違いはないだろう。 タワーディフェンス部分にはあんまり意味がないので、お話についてだけ。 とにかく一周目から酷かった。 大事なことを全然言わないの。 で、言う前に死んじゃう。 そのせいで謎が深まっていくというアホな展開。 NS版を買ってしまったからプレイを続けたけど、STEAMだったら返品してたよ。 エンディングが100個あるのがウリのゲームなのだが、メインシナリオだけやって終わりにしようと思った。 ところがどっこい、そうは問屋が卸してくれない。 一周目はプロローグみたいなもので、二周目からが本番なのだ。 二周目もやるしかないのである。 やってみたら、余計酷くなった。 言わないだけじゃなく、訊かない、調べない、戦わない、と「ない」のオンパレード。 そのせいでどんどん状況は悪化していく。 どうやらおふざけコースに乗ってしまったようで、今まで経験した中で最もくだらないお話に長時間付き合わされた。 エンディングも最悪。 こんなの溜まらんよ。 もう止めたい。 でもここまで来たら、一応残っている謎は解決しておきたいとは思っている。 今まで使った時間が無駄になるからね。 こういうのをコンコルドシンドロームっていうんだろう。 我ながら愚かすぎる。 |