HUNDRED LINE -最終防衛学園-、NS版

「ない」が多すぎる 2025_05_06



言えば解決するのに言わないお話が、私は大嫌い。
ゲームに限らず、映画だろうが、漫画だろうが、小説だろうが物語全般において。
言わないせいで見え見えの展開になるのが許せないの。
しかしまた、こんなに言わない話も珍しいよ、『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』。
しかも、言わないだけじゃない。
いろんな「ない」に溢れていた。

ゲームの説明をするのはメンド臭い。
「ダンガンロンパ」に既存のいろんな要素を混ぜ込んだようなゲームだと思ってもらえれば、だいたい間違いはないだろう。
タワーディフェンス部分にはあんまり意味がないので、お話についてだけ。

とにかく一周目から酷かった。
大事なことを全然言わないの。
で、言う前に死んじゃう。
そのせいで謎が深まっていくというアホな展開。
NS版を買ってしまったからプレイを続けたけど、STEAMだったら返品してたよ。
エンディングが100個あるのがウリのゲームなのだが、メインシナリオだけやって終わりにしようと思った。

ところがどっこい、そうは問屋が卸してくれない。
一周目はプロローグみたいなもので、二周目からが本番なのだ。
二周目もやるしかないのである。

やってみたら、余計酷くなった。
言わないだけじゃなく、訊かない、調べない、戦わない、と「ない」のオンパレード。
そのせいでどんどん状況は悪化していく。
どうやらおふざけコースに乗ってしまったようで、今まで経験した中で最もくだらないお話に長時間付き合わされた。
エンディングも最悪。
こんなの溜まらんよ。
もう止めたい。

でもここまで来たら、一応残っている謎は解決しておきたいとは思っている。
今まで使った時間が無駄になるからね。
こういうのをコンコルドシンドロームっていうんだろう。
我ながら愚かすぎる。


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