PS5のコントローラーは高いだけあって素晴らしいね。 微細で且つ強弱幅広い振動を再現できるだけでなく、抵抗力まで表現できる。 スピーカーにも位置情報が乗っけられる?ように感じられるしね。 このコントローラーを活かすために開発された『ASTRO BOT』は当然素晴らしいのである。 評価が高いのもまた当然。 しかし一方で、PS5のキラーソフトと呼ばれるほど売れているわけでもなさそうだ。 少なくとも日本では。 私がプレイした印象として、二つほど問題がある、と感じている。 一つには、せっかくの同一性の高さが活かされていないこと。 現実の世界で価値のあることをゲームに持ち込んで、それとの同一性を表現することで、プレイヤーは大きな得を感じるわけである。 しかし、この『ASTRO BOT』に持ち込まれているのは、プレイステーションの歴史の中で人気のあった過去作なんだよね。 その作品に思い入れがない人にとっては、それが特に得だとは感じられないはず。 すなわち私みたいなプレイヤーにとっては。 そもそもコンセプトとしては、プレイステーション賛歌的なゲームなんだろうとは思うけどね。 もう一つは、同一性自体がいまホットなテーマになってない、ということ。 PSVR2はほぼ失敗してるし、NSでも体感ゲームはそれほど話題になってない。 『Nintendo Switch Sports』にバスケットボールが追加されて、改めて売れ始めた、なんて話も聞かないしね。 みんなが注目してないテーマに注力してもなかなか認めてもらえない、ということはあるだろう。 だったら、テーマ自体をホットにしないと。 その為には一本だけじゃなく、続々とフォロワーが現れなきゃいけないはず。 フォロワーがいないなら、自分でやるしかない、とも言えるね。 PS陣営も過去にいっぱい失敗してきたから、あんまり深追いはしたくないのかもしれないが。 |