ASTRO BOT_2

ホットなテーマではない 2024_10_05



PS5のコントローラーは高いだけあって素晴らしいね。
微細で且つ強弱幅広い振動を再現できるだけでなく、抵抗力まで表現できる。
スピーカーにも位置情報が乗っけられる?ように感じられるしね。
このコントローラーを活かすために開発された『ASTRO BOT』は当然素晴らしいのである。
評価が高いのもまた当然。

しかし一方で、PS5のキラーソフトと呼ばれるほど売れているわけでもなさそうだ。
少なくとも日本では。
私がプレイした印象として、二つほど問題がある、と感じている。

一つには、せっかくの同一性の高さが活かされていないこと。
現実の世界で価値のあることをゲームに持ち込んで、それとの同一性を表現することで、プレイヤーは大きな得を感じるわけである。
しかし、この『ASTRO BOT』に持ち込まれているのは、プレイステーションの歴史の中で人気のあった過去作なんだよね。
その作品に思い入れがない人にとっては、それが特に得だとは感じられないはず。
すなわち私みたいなプレイヤーにとっては。
そもそもコンセプトとしては、プレイステーション賛歌的なゲームなんだろうとは思うけどね。

もう一つは、同一性自体がいまホットなテーマになってない、ということ。
PSVR2はほぼ失敗してるし、NSでも体感ゲームはそれほど話題になってない。
『Nintendo Switch Sports』にバスケットボールが追加されて、改めて売れ始めた、なんて話も聞かないしね。
みんなが注目してないテーマに注力してもなかなか認めてもらえない、ということはあるだろう。
だったら、テーマ自体をホットにしないと。
その為には一本だけじゃなく、続々とフォロワーが現れなきゃいけないはず。
フォロワーがいないなら、自分でやるしかない、とも言えるね。
PS陣営も過去にいっぱい失敗してきたから、あんまり深追いはしたくないのかもしれないが。


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