私だってもちろん知っている、「スイカゲーム」が流行っていたことは。 でも出遅れた。 気付いた時には、もう今更って感じだったな。 大体想像はつくんだ、どんなゲームなのか。 プレイしないどころか、動画を見るまでもなく、小さなフルーツがくっついて大きくなっていく様子が、ね。 もうプレイしなくていいや、と思っているときに見つけたのが『HOKKAIDO GAME』。 都道府県がくっついて、最終的に北海道になるというゲーム。 もう見るからに「スイカゲーム」のフォロワーなの。 どうせやるならこっちをやった方がまだ話のタネになるか、という程度の理由で私はプレイし始めた。 おそらく、プレイ感は「スイカゲーム」と同じなのだろう。 上まで追い詰められたところから、上下がくっついて大逆転したかのように感じられるので、時々大きな快感が得られるゲームであった。 しかしながら、2回目で北海道が出来てしまったこともあって、その時点では平凡な印象だったな。 特に書くこともない、という感じ。 暇つぶしにもう一回やってみたら全然うまくいかなくて、かえって理解が深まった。 形がいびつな上に、物理計算を入れてるので、ゲームとしての体裁はより整っていたのである。 跳ねたり、引っかかったり、滑ったり。 狙い通り上手くいくことに喜びを感じることもあれば、予想外の連鎖が喜びを感じさせることもある。 もちろん上手くいかないこともあるわけだが、それこそがゲームだからね。 おそらく本家よりもよく出来ているのではないか。 北海道が出来るまで30回ぐらい連続でプレイしてしまった。 感覚としては、寝る前にソリティアを一回クリアしようと思ったのに、全然クリアできなくて寝られないときと同じだった。 それぐらい普遍性のある面白さのような気がする。 考えようによっては、面白いゲームを更にブラッシュアップしたわけだから、より面白いのも当たり前なのかもしれない。 二番煎じなら尚更面白いこともあり得るわけである。 本家をプレイしていなければ、の話だけれど。 新鮮さも重要だからね。 |