ミッシングパーツ2 ザ・探偵ストーリーズ

伏線は嘘つきの始まり 2002_11_10

 

DCの生産中止が発表されてから、もう既に1年半が過ぎている。
時の経つのは早いものだ。
にもかかわらず、私達はいま現在もDCのオリジナル作品をプレイすることが出来るのである。
このなんと幸せなことか!
『ミッシングパーツ2 ザ・探偵ストーリーズ』はつい先日発売されたばかりなのだ。
ありがとう、「FOG」と開発会社の皆さん!
私は是非この作品を応援していきたい。

極端な話、嘘をついても良いんじゃないか。
よしんば『ミッシングパーツ2 ザ・探偵ストーリーズ』が面白くなかったとして、それを「面白い!」と書くことに何の罪があろうか。
こんな状況であれば、それは許容されて然るべきである。

ところがいざ嘘をつくとなると、私はビビってしまう。
なにせ『ミッシングパーツ2』は導入がかなり面白くなかったのである。
最初30分ぐらいやってみて「こりゃマズイぞ!」と思った。
その日はそれ以上プレイする気になれなかった。
翌日もう30分ぐらいやって「こりゃさらにマズイぞ!」と思った。
普通、導入は話をぽんぽんと進ませるものだが、このゲームの導入はえらく間延びしていたのだ。

その後2時間ぐらいプレイしていくと、ようやく話が面白く感じられてきた。
私はほっと胸をなで下ろすのであった。
とはいうものの、やはりちょっとテンポが悪いな、というのが偽らざる印象である。

最後までプレイしてみると「私がテンポ悪いな」と思いながらプレイした部分は伏線だったんだろう、という気がしてくる。
この『ミッシングパーツ2 ザ・探偵ストーリーズ』では、全6話のうち3・4話が納められているが、問題なのは3話のほうだ。
余り詳しく書く気はないが、たぶんこの犯人は5・6話で再び登場することになるだろうし、主人公の親友・哲平は命がけで主人公を救ってくれるのだろうと想像している。
連作ゆえに、伏線を張っておく必要があるのだ。

ホントだったら、こういう構成は許されないはずだ。
序盤はプレイヤーをゲームに導入しなければならない。
それを敢えてしなかったのは、このゲームが連作であるからであり、また一万本ぐらい売れればペイするように創られたからだろう。
要するに『1・2・3』で1万5千円が1万本、でビジネスが成立する作りなのである。(きっとPS2で総集編とか出すだろうけど)
『2』から新規プレイヤーを取り込もうという気はサラサラないのに違いない。

話自体は非常に面白いし、主人公の行動によってエンディングに変化がある(評価が変わる)ので、謎解きにも緊張感がある。
私は「これで良いじゃない!」と思う。
それがDCの現状なんだ。
このゲームを創った皆さんは、ホント頑張ってくれてるよ。

だから私は敢えて言おう。
このゲームを買え!、と。
『1・2・3』全部買え!
とりあえず『1・2』だけ買っとけ!
そうしないと『3』が出ないんだ。
だってまだ終われないだろう?


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