DCの生産中止が発表されてから、もう既に1年半が過ぎている。 時の経つのは早いものだ。 にもかかわらず、私達はいま現在もDCのオリジナル作品をプレイすることが出来るのである。 このなんと幸せなことか! 『ミッシングパーツ2 ザ・探偵ストーリーズ』はつい先日発売されたばかりなのだ。 ありがとう、「FOG」と開発会社の皆さん! 私は是非この作品を応援していきたい。 極端な話、嘘をついても良いんじゃないか。 よしんば『ミッシングパーツ2 ザ・探偵ストーリーズ』が面白くなかったとして、それを「面白い!」と書くことに何の罪があろうか。 こんな状況であれば、それは許容されて然るべきである。 ところがいざ嘘をつくとなると、私はビビってしまう。 なにせ『ミッシングパーツ2』は導入がかなり面白くなかったのである。 最初30分ぐらいやってみて「こりゃマズイぞ!」と思った。 その日はそれ以上プレイする気になれなかった。 翌日もう30分ぐらいやって「こりゃさらにマズイぞ!」と思った。 普通、導入は話をぽんぽんと進ませるものだが、このゲームの導入はえらく間延びしていたのだ。 その後2時間ぐらいプレイしていくと、ようやく話が面白く感じられてきた。 私はほっと胸をなで下ろすのであった。 とはいうものの、やはりちょっとテンポが悪いな、というのが偽らざる印象である。 最後までプレイしてみると「私がテンポ悪いな」と思いながらプレイした部分は伏線だったんだろう、という気がしてくる。 この『ミッシングパーツ2 ザ・探偵ストーリーズ』では、全6話のうち3・4話が納められているが、問題なのは3話のほうだ。 余り詳しく書く気はないが、たぶんこの犯人は5・6話で再び登場することになるだろうし、主人公の親友・哲平は命がけで主人公を救ってくれるのだろうと想像している。 連作ゆえに、伏線を張っておく必要があるのだ。 ホントだったら、こういう構成は許されないはずだ。 序盤はプレイヤーをゲームに導入しなければならない。 それを敢えてしなかったのは、このゲームが連作であるからであり、また一万本ぐらい売れればペイするように創られたからだろう。 要するに『1・2・3』で1万5千円が1万本、でビジネスが成立する作りなのである。(きっとPS2で総集編とか出すだろうけど) 『2』から新規プレイヤーを取り込もうという気はサラサラないのに違いない。 話自体は非常に面白いし、主人公の行動によってエンディングに変化がある(評価が変わる)ので、謎解きにも緊張感がある。 私は「これで良いじゃない!」と思う。 それがDCの現状なんだ。 このゲームを創った皆さんは、ホント頑張ってくれてるよ。 だから私は敢えて言おう。 このゲームを買え!、と。 『1・2・3』全部買え! とりあえず『1・2』だけ買っとけ! そうしないと『3』が出ないんだ。 だってまだ終われないだろう? |