なぜBGMを狭義のゲームの構成要素として使うゲームがほとんどないのか? ずっと不思議だった。 『MAD RAT DEAD』ですら、ステージとBGMは同期してないからね。 でも、ついに出ました、『Hi-Fi RUSH』。 すでに話題になっていることは知っていたが、プレイしてみたら、なるほどこれは凄かった。 ジャンルでいえば、アクションゲームなんだろう。 ステージクリア型のアクションの合間にフィールドを移動していくような構成。 ただし、すべてがBGMに同期している。 自分が攻撃するタイミングも、敵が攻撃するタイミングも、ステージの動きも。 攻撃、避け、パリィ、全部BGMに同期させていく。 プレイしている感覚としてはほぼリズムゲー。 一見難しそうなんだけど、リズムに乗ってプレイすると意外にできるんだ。 判定も甘めだしね。 これは新しい体験と言えた。 見た目も新鮮だった。 いわゆるトゥーンレンダリングなんだけど、アメコミ調なんだよね。 アメコミがヌルヌル動いているような感じがして、映像でも惹きつけられたな。 ネコロボのデザインも秀逸だね。 日本人好みの丸っこいデザインでカワイイ。 このネコひとつで日本人ウケも十分狙えると思うほどに。 日系の開発会社だけあってわかってる、ZeniMaxに買収されたとはいえ。 さすがに話題になっていただけのことはある。 面白かった。 もっとも、単調ではあるけどね。 リズムゲーだけあって同じことの繰り返しになるので、それほど連続ではプレイできなかったな。 一時間もやったら飽きる感じ。 リズムを取るところが大きなゲームになっているので、変化に富んだ負荷を加えられないといったマイナスはあるのかもしれないな。 この手のゲームがあまり創られないのは、その辺に理由があるのかも。 |