大玉

秀爺のつぶやき 2006_04_17

 

私は『天外魔境U』のファンが大嫌いである。
数少ない読んでくれる方の中に天外魔境ファンがいたら大変失礼な話なのだが、これは本当なので致し方ない。

もう読まなくなって随分と経つけども、ファミ通を読んでいた当時、「今までで一番面白かったゲーム」の上位にいつまでも『天外魔境U』がランキングされているのが気に入らなかった。
お前ら、いつまで昔にしがみついとんねん!いまゲームしろ!!と思ったものである。
消え去ったハードの代表作ということで、気持ちは分からないでもないが、であればこそ見苦しいマネをするべきではない。
DCのユーザー達がいま同じ事をしていないと良いのだが・・・。

最近、「NintendoDS mk2」というゲーム評価ページを見ていて、またお前らやりやがったな!と私は憤慨した。
DS版の『天外魔境U』の評価が異常に高くて、ファンが集中的に投稿した様子が伺える。
そうやってやればやるほど嘘になるのに。
かつて自分が好きだったということすら嘘になることがわからないのか?
全く呆れ果てた。

いきなり『天外魔境U』ファンの悪口を書き始めたのは他でもない。
私は『大玉』の話を書きたいのである。
で、困ってしまった。
どうしても秀爺(大滝秀治)に触れないわけにはいかない。

『大玉』は非常に難しいゲームである。
オマケ本に「きわめて単純なルール」って書いてあるけど、まるでデタラメだ。
メチャメチャ複雑ですよ。
だって、コントローラーのボタン全部使う上に、マイクで指示も出すんだぜ。
勝利条件が簡潔だからといって、「きわめて単純なルール」ってことはないだろう。
大体オマケ本が付いていること自体、任天堂が難しいと認めている証拠で、かつては『ゼルダの冒険 ムジュラの仮面』にもオマケ本が付いていたぐらいである。

で、すぐにゲームオーバーになる。
わけもわからず、すぐにゲームオーバー。
なんのこっちゃ分からない。
ワンプレイが短いから苦痛には感じないけど、?マークが頭に点灯した状態がしばらくは続いた。
普通なら投げ出したくなるところである。
しかし、私は投げ出さなかった。
なぜならば、そこには秀爺がいたからである。

おそらく収録中に素で喋ったと思われる、「あ?」とか「どうだったんですか?」などの短いセリフがゲームオーバー時に再生されるようになっている。
これが可笑しかった。
秀爺に惹きつけられたせいで、投げ出したくなるところを堪えられたのである。
秀爺やるな、と私は思った。

この話と前半の『天外魔境U』の何が繋がっているのか?
簡単に言うと俳優つながりなのである。

天外魔境ファンはやたらと有名俳優さんが声をあてている事をアピールしたがる。
私はあれが大っ嫌いなんだけど、秀爺いいよな、って書くとあれと同じになってしまうじゃないか。
まだ私一人で書いているうちは良いんだけど、みんなで書き始めるとこれはまた嘘になってしまう。
けど、他の人もきっと書くだろうな。
マイナーなゲームは褒めたいものだから。
みんな褒め所を探してる。

これはまた弱ったことだなあ、と思いながら今書いているのである。
ホントに弱ったなあ。



<後日談 2006_04_25>

終わってみれば意外と簡単だった、『大玉』。
常にピンボールをやっている精神的圧迫感があって、アイテムの始末や釣り鐘衆(釣り鐘を門まで運ぶのが勝利条件)にどれぐらい脳みそを割り当てればいいのかを把握するまでは大変だったが。
はじめにもうちょっとプレイヤーを安心させてくれれば、尚よかったかもしれない。


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