GamePassに加入するに当たって本命視したのは別のゲームだった、実は。 『Twelve Minutes』じゃなくて。 本当は『HADES』がやりたかったの。 インディーズなのにゲームオブザイヤーを取ったぐらいだから、面白いという噂は私の耳にも届いていたんだ。 でも、一本のために入るの勿体ないから、他にやりたいゲームが出来たら加入しようと思っていたのである。 『Twelve Minutes』をクリアしてから、私は『HADES』を始めた。 有名なゲームなので細かい説明は割愛する。 このゲームは毎回パラメーターがリセットされるのだが、引き継がれる要素があって、その部分の成長によっていずれはクリア出来る、と聞かされていた。 なるほどその通り。 最初はすぐに死んでやり直しになるのだが、繰り返しやっていくと、いつの間にか自分は強く、あるいは上手くなった。 自分の成長と引き継ぎ要素のおかげで、少しずつではあるが確実に先に進めるようになっていったのである。 ただし、壁にぶつかったこともあった。 21回目で初めてラスボスに到達したのだが、ここで少し停滞があったのだ。 そこから27回目までラスボスに辿り着けなかった。 この時はちょっと焦ったな。 全然成長が感じられなかった。 ラスボスまで辿り着くと、ワンプレイが大体1時間ぐらいになるので、一日に1回か2回ぐらいしか出来ない。 私が今まで経験したアクションゲームの中でも一二を争う高速バトルなので、疲労の面からも連続では無理だった。 このままだとGamePassの期間内に終わらないかも・・・と不安になることもあったな。 実はここがこのゲームの上手いところなんだ。 運による揺らぎが入ってる。 このゲームではオリンポスの神々から与えられる功徳によって強くなっていくんだけど、これはやる度に変化する。 運良くレア度の高い功徳を手に入れられることもあれば、複数の功徳が重なって思いがけない効果を生むこともあるのである。 設定的にもオリンポスの神々の気まぐれなところが活きている。 固定の引き継ぎ要素+成長が小さくなってく自分のスキルに加えて、変動の大きい功徳があることによって、高い壁を越えるチャンスを与えてくれるのだ。 越えられない壁を意識させておいて、それを越えさせる。 だから、プレイヤーは大きな達成感を得られるのだろう。 30回目にクリア出来たときはホントに嬉しかったよ。 これは、なるほど、というゲーム。 噂に違わぬ素晴らしいゲームだった。 ちょっと私には重かったけどね。 1回クリアしてもそれで終わりではなく、難易度を上げて続けることが出来るようになっているのだが、そこまではちょっと・・・。 やり続ける人がたくさんいるのは分かるけどね。 |