任天堂プラットフォームではサードパーティーのゲームが売れないって話をよく聞く。 出来が良い上にライセンス料分は安く出来るから、そりゃ任天堂のゲームばっかり売れるだろう。 それでもサードパーティーに儲けさせてやりたいなら、任天堂が品質保証してやるしかないんじゃないかと私は思っていた。 ゲームって先払いなのに、遊ぶ前に面白いかどうか分からないからね。 eShopのゲームだって、そんなには売れないらしいから、評判の良いやつを任天堂がまとめてパッケージ販売してやったっていいじゃないか。 そう思っていたら、なんとレベルファイブが4in1のゲームを発売してきた。 『GUILD01(ギルドゼロワン)』 この作品がちょっと面白いところは、コアゲーマーにだけ知名度のあるクリエイターを集めて、ライトユーザーにだけブランド力のあるレベルファイブが発売してきたあたりである。 どういうつもりなんだろう? 営業的にはあんまり上手くない気がするな。 やってみたら、4本とも意外とクオリティが高くて驚いた。 中でも一番面白かったのは、『レンタル武器屋 de オマッセ』だったな。 簡単に言えば、武器をレンタルして魔王を倒すゲームだ。 プレイヤーは直接戦わず、勇者に貸す武器を作る。 武器を作ったり、磨いたりしている間、上画面でイベントは勝手に進行していった。 今時の「ながら文化」をゲームに上手く組み込んでいたな。 鍛冶は鉄を叩いて伸ばした方が良かったような気はするが。 現状では、まるで削ってるみたいな表現になってるからね。 タイミング外しても、たくさん叩いた方が有利というのも、ゲームのデザインとしては再考の余地があるかもしれない。 でも、これはブラッシュアップすればフルプライスでも売れるんじゃないか。 下をメインで使うあたり、今の3DSには貴重な作品だな。 わりあい素直にDSの流れをくんでいる。 私はこういうのが3DSには足りないと思っていたんだ。 上に拘ったら、より高性能なマシンに負けるよ、絶対。 それに細かい作業は感圧式の方が有利でしょ。 調べて驚いたことに、この『レンタル武器屋 de オマッセ』だけ、ゲームが本職じゃない人のディレクションなんだ。 ゲームって本職じゃなくても創れるんだね。 ビックリしたよ。 これを見ちゃうと、既存のクリエイターの知名度を借りるよりは、新人発掘みたいなコンセプトでやり直した方が良いんじゃないの?といいたくなる。 もっとも、レベルファイブのブランド力ではどのみち売れないのかもしれないが。 |