グランツーリスモ5 プロローグ

こんなゲームに負けたのか 2008_01_17

 

私は車があまり好きではない。
むしろ嫌いといってもいい。
高々100Kgの人間を運搬するのに、なぜ1.5トンもある鉄の塊を動かさなければならないのか?
どうしても乗りたいなら全員スバル360に乗れ!と思う。
一人で乗るならバイクに乗れ!
それもスーパーキャブに乗れ!
100km/Lの世界を体感せよ、と私は主張したいぐらいである。
もちろん自転車ならばなお良い。
自分の力で進むに越したことはないはずだ・・・といった具合に私は車に冷たい。
車というモノに対する憧れなど持ったことは生まれてこの方一度もないのである。
もちろん、車の恩恵を受けて生きていることは否定できないが。

しかし、ゲームとなればこれはまた話が別である。
要するにゲームというのは負荷だから。
車だろうがなんだろうが、負荷設計が優れていて、それを乗り越えることが面白ければいい。
私はそれなりに今までもレースゲームをやってきた。
「グランツーリスモ」シリーズを今までプレイしてこなかったのは、単にPS陣営の看板ソフトだから避けていただけである。
私は『グランツーリスモ5 プロローグ』で初めて「グランツーリスモ」に触れた。

PS陣営の看板ソフトということで、『みんなのゴルフ5』のような幅広いユーザー向けのシリーズだろうと想像していたのだが、全然違うな。
えらいチマチマした走りを強要されて、全然楽しくない。
楽しく感じさせようという意図が感じられないな。
喜びを増大させる演出がどこにもないのである。

前にも書いたけど我々が遊んでいるゲームというヤツは、現実よりも小さな負荷を乗り越えることでより大きな喜びを得られるように創られるモノなのである。
そうじゃなかったら、別にテレビゲームなんてやらなくても、スポーツでも仕事でも勉強でも何でも世の中には他にゲームはいっぱいあるのだ。
喜びを如何に増幅するかが重要なのであって、リアルに近づけりゃいいってもんじゃない。
例えば、曲がれそうにないカーブをドリフトしてエンジン全開で曲がれちゃっても別にいい訳ですよ。
それで快感が得られるならね。

どうしてこんなゲームがPS陣営を引っ張ってこれたのか、ちょっと理解に苦しむな。
セガはこの程度のモノに負けたのか?
ますますもって不思議なことである。

しかし、現実に「グランツーリスモ」シリーズは今までたくさん売れてきた。
車が好きな人にとっては、モデリングがそっくりとか、挙動が本物っぽいとか、そういうことが喜びを増幅させるんだろう。
確かに車のモデリングは綺麗だし、ゲームを始める前の操作画面はヤナセのディーリングルームみたいな雰囲気ではある。
どの車買おうか、カタログを眺めたことがあるような人には魅力的にみえるかもしれないな。
私は車嫌いだから、まるで分からない世界だけど。



<余談>

プレイ開始から5時間、ずっとブレーキとサイドブレーキを間違えていた。
だって、マニュアルに操作方法書いてないんだもん。
ブレーキかけても止まらへん、なんじゃこれ!?とか思って激怒していた。

それでもC級はクリアできたところをみると、ヘタッピでも3位にはなれる程度にバランス取りしているようである。
(イベントは3位にはいればクリアしたことになる)
相当間口の狭いゲームだという印象はあるが、創っている人達も多少は自覚があるらしい。


<後日談 2008_01_24>
どうもチマチマ減速するのが性に合わない。
デイトナコースでスリップストームやってるのが一番楽しいな。
ライバル車の後ろについて加速するのが楽しい。
加速しすぎて、壁にぶつかるけど。


戻る